先日のコムベトナムさんの店仕舞いでの食事会、最後は実に寂しい「波乱の幕切れ」になってしまった。
急な呼びかけにも拘らず集まってくれたのは、どんたくさんファミリー、我々夫婦、Cyberさん、千葉のEさん、そのお友だち(というより最早我々の友だち)たまちゃん、そして、5年前のイタリア旅行で知り合った美人姉妹の妹さんであるSさん、であった。
いささか急な話であった為、他にもお声を掛けさせて頂いたが、皆さんご都合がつかず、このメンバーでのお別れ会になった。
初対面の顔ぶれもあったが、話は大いに盛り上がり、そろそろお開き、という段になって、Cyberさんが我々のテーブルの支払いを済ませようとしている様子。当初は何人来られるか判らなかったから「その日は会費制」という話になっていたし、隣のテーブルのどんたくさんファミリーは自分たちで精算を済ませている。不公平だ。
そこでレジに行ってCyberさんに「それはマズイよ、今日は割り勘にしようよ」と言ったのだが、どうにも聞かない。そのまま
千鳥足で出て行こうとする。Cyberさんは我々より30分も早く店に来てカウンターで飲み始めていた、とのこと。その日は相当な酒量だったようだ。
Cyberさんが払ったばかりの3万円を預かって直ぐに追いかけ、店の前で「受け取れ」「受け取らない」の遣り取りを交わしたが、今回は奢られるのは迷惑だったから、「なら1万だけ出してよ、あとはこっちで出すから」と言うと、私に「しつこいなあ!」、と怒る。
「今回は会費制」だと集まってもらったのに、成り行きでCyberさんと私の割り勘になるのは迷惑な話だ。だいいち
どんたくさんファミリーに申し訳ない。Cyberさんに1万出させて「残りを割る」ワケにもいかず、私も1万出して女性陣には千円ずつ出してもらうことにして精算はそれで落ち着いたのだが、とんでもない結末が待っていた。
Sさんだけ先に帰ってもらうことにして、千葉から車で来ていたEさんが「事故でも起こせば自転車でも酔っ払い運転で検挙されるから私が車で送ります」と申し出てくれたのだが、Cyberさんは断固拒否。で、ペダルを漕ぎ始めたところで顔面から真っ逆さまにコンクリートに墜ちていき、前歯を折ってしまい口の中は血だらけ。それでも、「大丈夫だから」と起き上がって自転車で帰ろうとする。
ふと見ると、フラフラである。あれでは「あっちにぶつかり、こっちにぶつかり」でマトモに家には辿り着けまい、と容易に推測できたが、私は冷ややかな目で見ていた。酔っ払ってる相手とはいえ、言うだけは言ったから、後は「自己責任」である。何より、「しつこい」の一言で私は切れていた。だが、事あって、我々が「飲酒運転幇助」にされたのでは堪らない。不動産免許も吹っ飛んでしまう。
するとEさんとたまちゃんが、「心配ですから跡をつけましょう」と言う。後でもらったメールでは、たまちゃんは不吉な予感がしていて、本来は電車で帰る自分が駅方向を「何故か一度も見ていなかった」とのこと。その嫌な予感は的中する。
跡をつけ始めて100mも行かないうちに、Cyberさんは民家のブロック塀の下に血だらけで座り込んでいた。傍には見知らぬ通行人が立っていて、既に救急車を呼んでくれた、とのこと。程なく救急車と警察官が到着して、現場で事情聴取を受けることになった。
聴取は「自損」ということで簡単に済んだが、そこからが大変である。私が救急車に同乗して、女性たち3人はEさんの車で病院に駆けつけることになった。ブロック塀にも着衣にも夥しい血痕である。翌朝、家人がブロック塀を見たなら、「もしかして、昨日ここで殺人事件でも起きたか」、と驚いたであろう。
私が警察官の聴取を受けている間、Eさんとたまちゃんが
近所のコンビニで水とブラシを買い込み洗ってくれたが全部は落ちなかった。既に乾き始めていたしブロック塀であってタイルではないから。
Eさんは、「今日は私は9時頃には先にお暇させてもらうかも」と言っていたのだが、その時点でもう10時だし、その様子では何時に帰れるか判らなかった。それでも気持ちよく「大丈夫ですよ」と言ってくれていたし、たまちゃんも翌日はお仕事なのに最後まで付き合ってくれた。しかも、後で重要な役割を果たしてくれている。
後から3人が病院に到着した頃、当直の医師がきて応急処置をしようとしていたが、Cyberさんは医師に「私は専門家だから」、と理屈をコネ回して難癖をつけた。私たち4人は思わず「マズイ!」と顔を見合わせた。そんなのは禁句に決まっているではないか。
その時ほど「酔っ払いの付き添いなんかするもんじゃない」と思い知らされたことはない。病院側は明らかに迷惑そうだし、Cyberさんは患者として最悪だったのだ。頭から血を流して上着も血に染まっているのに、消毒さえさせようとせず非協力的なのだから。
医師はカーテンを開けて出てきて、私に言う。
「アナタ、お知り合い?」「あ、はい」
「どうします?このまま消毒もしないで帰らせてもいいんですけど」「いえ、それは困ります」
「だったら、アナタから説得しなさいよ」(目が怒っている)
若い医師で、横柄で感じが悪かった。私は、本音では「俺が何でこんな若造からそんな口を利かれなくちゃならないんだ!それはアンタの仕事だろう!」という思いだった。よほど「じゃあ、このまま連れて帰ります」と言いたかったが、グッと言葉を飲み込んだ。
で、説得するにしても、私が言ったんでは聞かない、と判っていた。それで、4人で「誰の言うことなら一番聞きそうか」協議をして、たまちゃんが「
猫の首に鈴を着ける役目」をすることになった。
たまちゃんが優しく説得すると、まるで催眠術でもかけられたかのようにCyberさんは消毒と縫合を納得した。我々の人選に間違いは無かった。というより、
3人の女性のうちで誰が一番「Cyberさんの好みのタイプか」考えただけのことだが(*^^)v
実は後で聞いた話では、たまちゃんが
Cyberさんをどう説得したかというと、「家でエルちゃんが待ってるでしょ!?」などという在り来たりな言葉でなく、「
このまま傷が残ったら女の子にモテないよ!」だったとか。たまちゃんは「凄い女性」だと思った。ま、もっと若い
どれみさんでもいたなら
開頭手術でさえOKしたかも知れないが

ようやくに応急処置を終え、家までEさんの車で送り、部屋に入って鍵を掛けるところまでは見届けたが、女性陣からは「布団を敷いて寝かせるところまですべきだったかなあ・・・」という声も漏れた。
人間の子供ではないにしろ、家にはエルちゃんがいる。もし、病院やトラ箱で泊まるようなことになったらどうするのか。酒を飲むのは構わない。誰にも、酒で晴らしたい憂さの一つや二つ有るものだろう。だが大人なら、周りに迷惑を掛けるような飲み方はすべきでないし、酔って醜態を晒すなど恥ずべきこと、以ての外、である。
結局は皆午前様になったし、11時には千葉の家に帰るつもりのEさんが家に着いたのは午前2時で、もちろん翌日は仕事である。
酔っていたとはいえ、自分一人が意地を張れば、周りの人に、精神的にも肉体的にも経済的にもつまらない負担をかけることにもなる。
Cyberさんから翌日お詫びの電話があったので、「ちゃんと検査してもらったほうがいいよ」と勧めると・・・、
「私がぶつけたのは左後頭部であって、前頭葉とか後頭部の下部ではないから後遺症の心配はないし・・・」
「・・・・・」
勝手にしろ!である。
とても反省しているとは思えない。
あっ、そう!さすがに専門家は知識が豊富で結構だねえ


専門家なら「タバコは百害あって一利なし」って知ってるよね。止められないのは
意志が弱いんじゃなくて人間が弱いから、だよね。
「皆さんにご迷惑をお掛けしたんで、お詫びに
うかい鳥山でも何処でもご招待しますから」とも言うが、誰が招待など受けるものか!
そこに困っている人がいて、自分が何かの役に立てるなら、どれだけ手間になろうが睡眠を削られようが「迷惑」とは思わない。だが、酔っ払いの後始末をさせられるのは「不愉快」でしかない。
本人も言っているが、「あんなに酔ってしまったのは初めて」とのことで、私も何度か酒の席でご一緒していて初めて見たことではある。であっても、周りを明るくさせられない酒飲みは嫌いである。
あの時のCyberさんの飲み方は、陰に篭っていて
じと〜〜としていて、カウンターで一人飲む後ろ姿が
黄昏ていたように思う。
私は
自分が飲まないから、ということもあって、酒飲みには厳しい。
理由はどうあれ、
酒に飲まれるような人間など麻薬中毒者と変わりない。あの時、凍え死んでしまっても構わなかった、と本気で思う。
自分を真に大切に出来ない人間が、他人を真に思い遣ることなど出来ないし、消え去っても何ら社会の損失にはならないのだから。
※ Cyberさんが記事にすることを了解した、ということは、この件を自分に対する戒めにする覚悟あり、と判断しましたので本音で書かせてもらいました。ただし、記事中へのリンクは一切貼りません。