2008年05月16日

うちも「電気ポット」方式で

昨日の記事で書いた「87歳の女性に振り替えるつもりの物件」に、当社の家主さんから問い合わせがあった。その物件で、ということではなく、その物件しか該当しないから、という話なのだが・・・、

「私の知り合いで84歳の女の人がいて、現在は他県に住んでるんだけど元々は多摩の人なんで、こっちに帰りたいって言うのよね。そんな歳の人にでも貸してくださるお部屋、あるかしら?」、とのこと。

他社には問い合わせるだけ無駄だから、うちの物件の中でしか紹介できない。その家主さんご自身は、ご自分のアパートに空室があれば、年齢など気にせず審査を通してくださる方ではあるが、高齢者を取り巻く賃貸事情の厳しさは充分に理解していらっしゃる。

一般的に、家主さんが高齢者の入居を敬遠するのは、家賃が入るかどうかより、不測の事態を恐れて、という理由である。室内で死亡していたのを長く気付かなかったりして事件モノみたいになってしまったり、火を使っている最中に意識をなくして火災になったり、徘徊などが始まったり、と心配の種が尽きないからだ。

管理会社が「高齢者の入居後にお世話をする」なんてことは到底出来ないが、こういう方法でならチェックすることは可能である。

いわゆる「電気ポット」方式、である。

高齢者の家で使っている電気ポットにセンサーを取り付け、使用している形跡があれば無事、と判断するチェック方法だ。ただし、そういう電気ポットを家主さんや管理会社が支給して管理(チェック)する、なんてことは出来ないから、方法としては略式なものになる。

入居者から、毎日一度、必ず私の携帯に電話して「ワン切り」してもらう、という方法だ。それなら費用もかからない。着信記録が残っていれば、少なくとも「その時点での無事」は確認できる。忘れることもあるだろうから、2〜3日「ワン切り着信」が無ければ、こちらから電話すればよい。何かの用がある時は、ワン切りせずにそのまま鳴らしてくれればよい。それくらいのことでも或る程度は未然に事故が防げるかも知れない。難点は、いつまで電話することが出来る状態でいるか、ということだが、習慣化させれば継続することも可能だろう。

その程度では「家主さんに安心して頂く」のは無理としても、できる範囲で協力させて頂くのは吝か(やぶさか)ではない。極力「家主さんの負担を軽減させる」のも管理会社の務めなのだから。

一方で「行政は指示や僅かな金銭の補助だけ出すのでなく、もう少しソフト面での改善や工夫をしてもらいたいもの」とも思っている。

「ただ号令だけ掛けられても人は動かない」ものだから。
posted by poohpapa at 06:05| Comment(27) | お客さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする