2012年04月07日

人は見かけによらぬもの

うちの管理物件に入居しているお母さんと高1の娘さんが、転居することになった。

以前から「適当な物件を紹介してもらえないか」と頼まれてはいたが、ペットもいるし、母子家庭でお母さんは無職。それでも今まで家賃を滞納したことは一度も無かったが、通常は「はい、結構ですよ」と審査は通らないもの。事情を説明しても、よほど仲良くしている業者さんでなければ受けてはくれないもの。

で、この地域で「ワケありのお客さん」に特化した不動産屋があるのを思い出した。私とも頗る仲が良い。

向かいのDホームである。そこなら何とかしてもらえる。いや、何とかさせるわーい(嬉しい顔)

ちょうど3Kでペット可物件があったので紹介すると、気に入って申し込みをしてくれることになった。問題は審査である。親族は既に誰もこの世に無く、連帯保証人を頼める身内がいない。友だちも専業主婦だったりして連帯保証人には不適格。それだと保証協会を使うことも難しくなる・・・。

すっかり気落ちして諦めかかったその時であった。

「でも、貯金ならありますから、通帳のコピーを保証協会に見せれば審査は通りますよね」と言う。

「貯金、と言っても、ある程度まとまった額でないとねえ・・・。いくらあるの?」と訊くと、

「通帳には600万くらいしか入れてませんが、他に現金で1千万あります。通帳に入っていたほうが良ければ今から銀行に入れて、通帳をコピーして持ってきますけど・・・」

ハッキリ言って、そんな大金を持っているようにはとても見えなかった。暮らしぶりも質素だったし、むしろ「生活に困窮しているような雰囲気」さえ漂っていたくらいなのだから。なんでも、親の遺産なんだとか。

1600万・・・、私の住宅ローンを一括返済してもお釣りがきてニコンの新製品D800Eも買える額だたらーっ(汗)

「それなら保証会社の審査も通ると思います。でしたら、コピーはこちらで取りますから通帳をそのままお持ちください」と言う前に、思わずこう言ってしまった。


「結婚してください」ふらふら


posted by poohpapa at 06:54| Comment(8) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする