2015年10月03日

これも不動産業界の信頼回復の為、ほんと

駅前の銀行に行ったついでに、伊勢丹に「頼んでおいたワイン」を受け取りに寄った。

その帰りのこと、多摩信本店の交差点を渡ったところで向こうから老婦人が私のほうに寄ってきて、「すみませんが、『高松町3丁目』のバス停はどちらでしょう?」と訊く。「どちらまで行かれますか?」と訊くと、「若葉町団地まで」とのこと。

「でしたら、ここから『高松町3丁目』のバス停に行くのと駅まで戻るのとでは駅前のほうが近いくらいですよ。駅から乗れば必ず座れますし、駅前までご一緒しましょうか?」と訊くと、たぶん、私の進行方向と逆だからと遠慮したんだろう、「いいえ、バス停までの道を教えて頂ければけっこうですよ」と言う・・・。

杖をついていらっしゃって足がご不自由とお見受けしたので、「では、私もそっち方向に向かいますのでバス停まで一緒に歩きましょうね」と言って、老婦人に合わせてゆっくり歩き始めた。途中、横断歩道の信号を一度やり過ごして、歩道の途中で点滅することが無いよう調整しながらバス停まで行くと、我々がバス停に着く直前に「若葉町団地」行きは出てしまった。幸いにも10分ほど待てば次のバスが来る。

それで「次のバスは10分くらいで来ますから」と伝え、一旦は店に戻ったが、どうにも気になる。いろんな路線のバスがひっきりなしに来るから、あの様子でちゃんと乗れるかどうか、である。

店の冷蔵庫からペットボトルのお茶を1本持ってバス停まで引き返すと、一番前で体を乗り出すようにしていた。それで「はい、お茶どうぞ。私がここで若葉町団地行きのバスが来たら声を掛けますから、後ろの柵にもたれて休んでいてください。そこにいると、バスの運転手さんが『乗るのかな』と思って、みんなドアを開けますから」と伝えて私がバスが来るのを待って老婦人に知らせることにした。

すると、反対車線を当社の入居者さんがオープンカーで駅方面に向かっていて、たまたま信号待ちで目の前で停車したので手を振って呼ぶと、ちょうどやってきたバスが「久米川駅行きです」とドアを開ける。これじゃ何の為に私が立っていたのか分からない。ま、こういう「間の悪いこと」はよくあるものたらーっ(汗)

5分ほど待つ間に少し話をしていて驚いた。実はその老婦人、私と一歳違いだったのだ。「足を悪くしてるので実際より老けて見られてしまいます」と仰っていて、私も、てっきり70代後半だと思っていた。

「こんなにご親切にして頂いて・・・」と恐縮するので、「いえいえ、気になさらないでください。私は世の中から嫌われる仕事をしていますので、たまにはこれくらいしないと帳尻が合わないのです」と言うと、「何のお仕事をなさっているのですか?」と訊く。それで、待ってましたとばかり「不動産屋です」と答えた。それで一人でも「不動産屋さんてこんなふうに親切なんだ」と思ってくれたら嬉しい。

バスが来たので私が整理券を取って渡したが、けっこう混んでいて乗車口に近い優先席までも行かれそうにないくらいだったので、やはり駅までお連れしたほうが良かったかな・・・、と後悔した。誰かが気が付いて席を譲ってくれていればいいのだが・・・。

今回、私は業界の信用回復の為に善行を施した。だが私のような人間は、この業界には少ないと思う。


posted by poohpapa at 05:58| Comment(8) | 私の街 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする