2015年11月20日

偽善者つながりの、ただし、こちらは本当にいいお話

早く紹介したい、と思っていて今日になってしまいましたが、偽善者つながりでの感動話。いつもの訪問先 「 grape −『心』に響く動画メディア 」さんの4ヶ月ほど前の記事から、


「私の有給休暇を寄付します」ある人に集まった、同僚たちの大切な時間

必要なときに休める会社員の大切な時間、「有給休暇」。

フランスの国民議会は、自分の休暇を同僚に寄付できる『マティス法(Loi Mathys)』という法案を新しく取り入れました。

一人の少年から始まった『マティス法』

この法が提案されたのは、2011年。ガンのせいで、天国へ旅立ってしまった9歳の少年がきっかけでした。

少年のそばにはいつも、一生懸命に看病をしながら見守る父のジェルメンさんがいました。しかし、息子の容体は日々悪くなるばかり…。

仕事を休んで看病にあたっていたため、有給休暇も残り少なくなってしまいます。

事情を知った会社の同僚たちは、ジェルメンさんに「何かできることはないか」と尋ねます。すると、ジェルメンさんはこう答えました。


「お金より、息子といられる時間がほしい…。」

そんなジェルメンさんのために、自分たちにできることはないかと悩み始めた同僚たち。そして思いついたのが、有給休暇を譲ってあげることでした。

そうして、ジェルメンさんが息子と一緒にいられる「170日」の有給休暇が集まったのです。

休暇を誰かに譲るという前例はありませんでした。けれど、会社側は特に問題ないと判断。おかげで、ジェルメンさんは息子を最後の最後まで、見守ることができました。

その後、ジェルメンさんはみんなからもらった大切な時間を、自分と同じ状況に置かれている人々へ返そうと決めます。


通じたジェルメンさんの思い

2011年7月13日、ジェルメンさんは「同僚に有給休暇を寄付すること」を議会に提案。様々な会社を回りながらキャンペーンを行いました。もっとたくさんの人に、この方法を伝えるために。

そして3年後の2014年5月9日、議会でやっと彼の法案が通りました。


それが『マティス法』。ジェルメンさんの息子さんの名前、マティス(Mathys)から取った名称です。

マティス法とは?

社員は社長の同意によって、20歳以下の「事故、障がい、疾病」を持つ子供がいる同僚へ、自分の有給休暇を寄付することができます。

また、休暇を寄付してもらった社員は、仕事に務めていない期間にも、働いているときと同じ待遇を維持するという法です。


マティス法の施行、ある男性に集まった有給休暇

法が施行されるようになって4カ月後。フランスの北に住むジョナサンさんも、マティス法のおかげで娘の治療に専念することができました。

2014年9月に腎臓ガンだと宣告された4歳の娘、マリンちゃん。その年の12月に、13cmの腫瘍を摘出する手術を受けることになりました。そして、31週間にもおよぶ抗がん剤治療が続きます。


しかし、休暇を使い切ったジョナサンさん…。仕事に戻るため、小さい体で耐え続けている娘を、そばで見守ることができなくなってしまいます。

そんなある日、ジョナサンさん宛に届いた一通の手紙。内容は、給料の明細書と、「
350日」の有給休暇が集まっているとのこと。

議会に「マティス法」を提案したジェルメンさんと同じく、会社の同僚たちが率先して集めてくれたのです。そのおかげで、ジョナサンさんは娘の治療に全てを集中することができました。

そして2015年9月、マリンちゃんはガンを見事に克服し、幼稚園に通い始めるほど元気になったそうです。

心から同僚を思う気持ちが集まって生まれた、マティス法。お金では買えない貴重な時間を分かち合えるなんて、とても素晴らしい法案だと思いませんか。

施行されて、まだ2年。これから、様々な試行錯誤があるはず。ですが、病と闘っている子供たちが、親から十分なケアを受けられるようになったことは間違いありません。



日本にもこういう法律があるのでしょうか・・・。あるといいですね。ただ日本だと、いちいちそんな法律を定めなくても個々の企業や部署で融通を利かしそうな気もしますが。ま、休むことはできても給与や身分が保証されなければなりませんし、同僚から慕われてるかどうかも重要ですね。



posted by poohpapa at 05:06| Comment(6) | おすすめサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする