2016年06月03日

音のトラブルから見えてくる少子化対策

この話は、以前に住宅新報社さんのブログに書かせて頂いたもの。こちらでも書いておきたいと思う。

少子化対策として、保育所の増設、保護士の給与の改善、それらによる待機児童の減少などが挙げられているが、そんなことより根本的にもっと大切なことがある、と認識させられる出来事が起きた。


当社管理のアパートの入居者さんから相談の電話が入った。「日曜日になると2棟のアパートの中央にある駐車場で子供がボール遊びをしてうるさいのですが・・・」というもの。入居者は新婚さんで、ご主人は仕事で夜遅くに帰宅するから子供たちが騒いでいる時間帯は寝ていることが多いとか。

問題は騒音だけでなく、駐車中の車にボールが当たったりして傷が付く可能性がある、ということ。駐車場を借りている人も気が気ではないだろうな、と心配になった。「どの部屋の入居者の子供と友だちか」は判っているので、直ぐに注意を与えることも出来たが・・・、そうしなかった。

なぜなら、音に関しては受け止め方や許容範囲に個人差があるから、他の入居者の人たちはどう思っているかを訊いてから判断しなければならないもの。下手をすると「どちらかに出て行かれる可能性」もあるからだ。つまり、一人だけの苦情で動くと「取り返しのつかない結果」になる、と心して掛かる必要があるのだ。

それで、2棟のアパートの入居者さんに順次電話してみると、幸い日曜日だったのでほとんど在宅していて、概ねお話を伺うことができた。その結果は・・・、

皆さん「子供たちが騒いでいるのは分かっていますが気にしていませんよ」という答え。

「子供なんだから大きな声で騒いだり元気に遊ぶのは当たり前じゃないですか」と仰る人もいたし、駐車場を借りている入居者さんからはこんな話も出た。「実のところ、車に乗ろうとして、見覚えのない小さな傷を発見することもあります。たぶん子供たちのボール遊びで付いたんだろうな、とは思いますが、この辺りは子供が遊べるような広場や公園が近くに無いので、ここで遊ぶな、と言うほうが可哀想です。たいした傷ではないし我慢は出来ますから」と・・・。実に大らかで、とても恐縮してしまった。

直ぐに注意しないで正解だった。もちろん、相談の電話をしてきた人が間違い、ということでもない。それで
「念のため他の入居者の方たちにも伺ってみましたが、それぞれ状況は違うのかも知れませんが、皆さん気にしてないようなので、今度うるさいと感じたら窓を開けて優しく『オジサンは夜勤で寝たいからもう少し静かにしてね』と言ってみてください」と伝えて納得して頂いた。

市原市での保育園開園断念の例を見るまでもなく、少子化問題では地域が温かく許容する気持ちこそが大切、と知った。こういう問題では(騒音ではなく)声の大きな一部の人たちの意見に役所が気を遣いすぎて、大多数の声なき声を黙殺してしまうことはよくある。日曜日のTBSの「噂の東京マガジン」なんか観ていると、そんなのばっか、である。

再度言うが、クレームの連絡をしてきた人が間違い、ということではない。こういうのは感受性の差があるから、多数決の結果が正しい、ということでもない。ただ、なるだけ多くの(他の入居者さんの)意見を聞いて総合的に判断しないと管理会社が間違った判断をしかねない。それが怖い。

いつから社会が「子供や年寄りに対する理解」を喪失させてしまったんだろう。私には、保育所の増設や保育士の待遇改善なんか少子化の根本的な解決には繋がらないように思える。もちろん、東京都で舛添が、都内の一等地を韓国に貸与する決定をしたのは言語道断で、早く舛添を辞めさせて出直し選挙で当選した新知事の下で撤回してもらいたい、と思うのだが・・・。当然に、それで親日になるワケじゃなし、反日の韓国に貸すくらいなら保育所を作ったほうがいいだろう。舛添のやったことは税金の無駄遣いだけではない


入居者さんからのクレームの件は、解決した後で家主さんに報告しておいた。いちおうお耳に入れておいたほうが良いだろうな、と思ったので。ま、自画自賛だが、私もたまにはいい働きをする (^◇^)




posted by poohpapa at 05:30| Comment(6) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする