2016年10月06日

長男、新車を買う (^◇^)

先日、ランチの為に家に戻ってシーフードヌードルにお湯を入れるべく準備していたところに長男から電話。
「店にいる?」と訊くので、「今は家。カップラーメンにお湯を入れるとこ」と言うと、「じゃあ、いいや」とのこと。気になったので「なんだよ」と訊くと、「いれば寄ろうと思っただけ」だと。

仕事、というか会社でけっこうストレスが溜まっていて愚痴を零したくなったんだろう。さらに、「これから車の試乗をしにいこうかと思ってる」と言うので、「じゃあ、カップラーメンを食べ終わったら付き合うよ」と言って、長男にも出先でランチを済まさせて、後で販売店で落ち合うことにした。

私が付き合ったのは、長男がどんな趣味なのかを知りたかったから、ということ。そして、もっと大きな目的があった。それは、長男の代わりに値切ってあげること。長男は人が好い、というか優しすぎて上手く値切れないと思う。厳しく要求して相手が半ベソをかいていても、それでOKしたなら「元々が通る要求だった」ということ。たとえ向こうの限界を越えていてたとしてもOKしたならそういうことなのだが。

ただし、ただ厳しく値下げを要求しただけなら一つ間違えば相手を意固地にさせてしまうから、商売上しかたなく笑顔で接してくれていても腹の中では拒絶されている、なんてことも多々あるもの。

長男の車はもう14年も乗っている。「試乗したからと言ってその場で契約しないつもり」であるのも聞いてはいたが、私が行けばその場で買うことになるだろうから、連帯保証人が必要になるかもと実印をポケットに入れて出掛けた。なぜ「私が一緒に行くとその場で買うことになるのか」と言えば、私は限界まで値切るから、それで「また今度」と帰ったなら失礼だから、である。先方がこちらの要求を呑んでくれたなら即決するのが当たり前、礼儀というもの。

それは私の仕事でも言えること。案内をして、家賃の値下げなどの条件交渉が入ったなら、「家主さんがOKしたなら必ず申し込んでくれてキャンセルしない、ということでなら交渉しますが、それで宜しいですか?。ただ訊いてみただけ、というのではこちらの信用問題になりますので交渉できません。それで宜しければ全力で交渉します」と言うことにしている。実は、ほとんどの場合、こちらに裁量の幅が預けられていたり、要望の程度で「言えば家主さんはOKする」と分かっていたりするのだが・・・。

我々の相手をしてくださったのは課長のKさん。で、試乗してみて、長男は気に入ったみたい。店内に戻ってオプションなどの打ち合わせをして、先ず値引きする前の総額を教えてもらい、そこから交渉。と言っても、いきなり「いくら引いてくれるの?」とか「いくらにしてよ」などとは言わない。自分も商売をしているから担当者の気分を損ねないように言う。そういう駆け引きは長男には無理、だと思っている。

部屋を借りる際も、例えば8万円の家賃であれば、本来せいぜい7万5千円までが値下げの限界だろう。そこからもう一押しするには頼み方がある。強く言えば要求通り家賃が下がる、なんてことは無い。

「お部屋も綺麗でとても気に入りました。管理も行き届いているようで、ここなら安心して暮らせそうです。できれば長くお借りしたいですし、自分の持ち家のように大切に使わせてもらうつもりでいます。ですが、8万だと勤務先の事情で長くお借りできないかも知れないのです。勝手を言って申し訳ありませんが、7万、というのは厳しいでしょうか?」と言われたなら、「最初から8万の家賃だと知っていて案内されたんだから払えるでしょ!?」とは言わない。7万は無理でもそれに近い数字にはなったりする。相手の言い方ひとつで「できるだけ頑張ってみましょう」になるもの。要は、人柄の良い人が得をするのである。

で、自動車屋さんに話を戻して・・・ (*^_^*)

値引後の価格を計算してもらう前に私はこう言った。「自分も商売していてよく解かりますが、こういうのはご縁ですね。実は、今日は別のメーカーの販売店でも試乗させてもらうつもりでいました。先にこちらに伺って、Kさんがお相手してくださって、ここまで親身に話を聞いてくださったのですから、そのご縁を大切にしたいと私も思います。もしKさんが担当してくださっていなければ、この足でもう一社の試乗に行ったと思います。ですが、もう別のメーカーの試乗には行かずに、Kさんのお世話になりたいと思います」と・・・。それはお世辞ではなく私の本音である。もちろん、Kさんが席を外している間に長男の意思を確認してあったのだが・・・。

Kさんは「そこまで仰って頂いたなら私も頑張らないといけませんよね。少々お待ちください」と笑顔で事務所に引っ込んで、値引後の計算書を持ってきた。その値引き額は、長男が予めネットで調べていた新車の値引き幅の限界の倍以上。後でもう一つオプションを追加したのだが、それも半額にしてくれた。

ここで大切なこと。私は「取ってくっ付けたような褒め方はしていない」ということ。心からKさんに感謝して、その誠実な対応と人柄を褒めたのである。これもカーネギーの「人を動かす」効果なんだろう。

お世辞は口から出るが賛辞は心から出る」ということ。相手も大人だから「お世辞で言ってるのかどうか」は直ぐに判ってしまうもの。お世辞だと判っていても喜ぶのは女だけ。相手が男なら逆効果になることが多いので注意が必要。商売していても私はお世辞は言わないで賛辞だけを言うよう心掛けている。

ところで、私は念のため事前に、車の業界を離れた今も車のことなら常に何でも相談している知人 I さんに電話して情報を仕入れていた。「いろんなプロが周りにいるのも私の強み」だと我ながら思える。

予期した以上の値引きになって長男も喜んでいたが、私も伊達に歳とっているワケではない (^◇^)



posted by poohpapa at 05:21| Comment(6) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする