2016年12月06日

しつこい営業

店番をしていて家主さんと通話中にドアが開く気配・・・、

相手は私が電話中だと判ると小声で「失礼しました、また出直してきます」と出ていったが、どこの会社の営業かは直ぐ判った。手に白木の小箱を持っていたから、である。そう、置き薬の富士薬品だ。

しばらくして戻ってきた時には電話は終わっていたので、先方は早速商談に掛かる。ただし、富士薬品の訪問は初めてではない。何度も来ていてその都度私から断られている。というのも、小箱と言えどもうちの店にそんなものを置いておくスペースなど無いのだ。店には私一人しかいないのだし、家までは徒歩3分、「体調がおかしいな」と思ったら、うちのに薬を届けさせることも自分が帰ることもできる。

何より、「置き薬」と言うシステムが好きではない。定期的に回ってきて使った分だけ支払って、あとの薬は消費期限切れということで交換していくが、9割は無駄になる。いくら「薬は研究開発にカネは掛かるけど、出来てしまえば『薬クソ倍』である」としても、そして、何かの時に直ぐ間に合って便利だとしても、それだけの無駄が発生しているシステムに乗る気にはなれない。だいいち、新しい薬と交換して引き取った古い薬は本当に処分しているのだろうか、と疑ってもいる。9割かた無駄になるシステムなら当然に使った分の代金も割高になっているハズだし。

まるで使ってなかったりすれば(こちらとしては本来は喜ぶべき話であるのに)、交換に来た担当者に「すみませんねえ、使ってなくて」と、気を遣って謝らなくてはならなくなるのも納得いかない。

私が「置き場所が無いし、必要なら近くの家にあるし、近所の病院の処方でいつでも手に入るから」と断ると、店を見回して、勝手に「あそこに置けますよ」とスチール棚の上の重なった箱の上を指さす。

危ない・・・、そこだとちょっとの地震でも落っこちる。「無理、無理」と言うと、最後の手段に出た。

「私はチームのリーダーで、置いてもらえないと部下に示しがつかないんで、助けると思って」、だと。

私がアンタを助けなければならない義理は無い。だいいち、それはアンタの勝手な事情であって私には関係ない。富士薬品はどういう社員教育をしているのか疑問に思った。「使わなくてもいいし、使った分だけ請求するから」と言えばたいていは置かせてもらえるから、くらいにしか教えてないんだろう。

どう言っても私が承諾しないものだから最後はもの凄い形相で店を出ていった。「何の損もなくて何かの時には役立つだけの話なのに理解できないコイツはアホ」くらいに相手は思っていることだろう。細かい話になるが、箱を置くスペースを提供させられるなら、こっちは場所代を請求したいくらいである。

あの男、リーダーだといっても他の職種の営業は務まらないであろう。カーネギーの「人を動かす」を勧めてやりたい相手だが、その手間すらも惜しく思えるような「残念な営業マン」だった。

posted by poohpapa at 07:22| Comment(6) | 出入りの業者、各種営業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする