2016年12月28日

「梅の湯はどこですか?」

年の瀬も押し詰まって店もヒマになり、そろそろ店を閉めようか、という時間に女性がドアを開けた。

「すみません、このへんに『梅の湯』というお風呂屋さんはありませんでしょうか?」だと。

お客さんでなくてホッとした。この時期になって新規で部屋探しに来られたら怖いから、ほんと。

梅の湯ね・・・、有るよ、知ってるよ。非常に評判のいい銭湯で近隣の町からも車で来る客がいるくらいだよ。それを知らない、ということから地元の人間ではない、と判った。

女性は50がらみで、隣に若い男が立っている。この組み合わせでこの時間に2人で銭湯・・・、混浴じゃないし、どうして??、とは思ったが、場所を教えることにした。店の前の歩道に出て、「駅のほうからおみえになったんだったらだいぶ行き過ぎてしまっています。向こうのほうに青信号が見えますでしょう。あの信号を右に曲がると『梅の湯』は直ぐです。30mくらいですね」と言うと・・・、

「梅の湯に行きたいワケでなく、実はコインランドリーに行きたいんです」と言う。なんだ、そういうことね。おおかた、別のところで「このへんで、どこかにコインランドリーはありますか?」と訊いて、「それなら梅の湯という銭湯の隣にありますよ」と教えてもらい行き過ぎてしまったんだろう。

「私、方向音痴なんです」と言うが、言われなくても分かるよ。梅の湯はどこから目指しても迷うような場所ではない。途中で1ヶ所曲がるだけで着くような場所にあるのだから、それでうちの店まで来て尋ねているようじゃ、もし砂漠の真ん中に置いていかれたなら生還するのは絶対に無理だろう (*^_^*)

そんなに分かりにくい場所ではないのにうちの店まで流れ着いてきた・・・。てことは、言葉で教えただけでは今度は駅まで行ってしまうかも知れない。たぶん一緒にいた男性も方向音痴なんだろう。

仕方が無いので一緒についていくことにした。どうせヒマだし、いつもそうしているから。で、途中でいろいろ話していたら、どうやら青山学院大学のハンドボール部の関係者で、試合で使ったユニフォームなどを直ぐに洗濯して乾かして持ち帰りたかったようだ。他にも別動隊が「梅の湯」を探していたようで、10人以上のジャージ姿の女子大生が梅の湯の近くにいた。

もののついでに「この梅の湯さんは凄く評判の良い銭湯なんですよ」と言ったら、女性が「あ、それだったら待ってる間に入ろうかな」だと。時間的には丁度良いとしても湯冷めしちゃうし、それにここの銭湯は1階と2階で男女が分かれていて週替わりで交代するから、今週は女性が(人気のある)2階かどうかは店の前まで行かないと分からない。そう伝えると、ちょっと迷っていた。その様子がおかしかった。

丁寧にお礼を言われて皆さんとはここでお別れ。私のほうも楽しい時間を過ごさせてもらった。

ご縁があったから、種目は違うけど箱根駅伝は青山学院大学を応援しよう。優勝候補ではあるけどね。

posted by poohpapa at 07:04| Comment(7) | 私の街 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする