2017年12月27日

昨日の記事の男とは真逆の生活保護受給者

数日前の昼前、駅前の銀行に行こうとしていたところに顔見知りの老婦人が店に入ってきた。

「ねえ、この近くに一部屋でいいから何かいい物件無い?」と言う。無くはない。当社で募集中の安い貸家がある。生活保護なので家賃の上限があるが、家主さんは快く相談に乗ってくださる方と判っている。

「ここから歩いて2分だから見てみる?」と訊くと、「見たい」とのこと。直ぐに案内したら一発で気に入って申し込みが入ることに。飛び込みから案内して申し込みを貰うまで10分、最短記録である。

家主さんとの家賃交渉も問題なく進み、契約金も市から出してもらわず自分で用意して届けに来た。生活保護は受けているが、自分でできることは自分でして人様に迷惑を掛けないように心掛けているご婦人で、79歳だが私より元気なくらい。その心掛けが昨日の男とは大違いなのだが、もう一つ、違いがある。

私に「迷惑かけてごめんね」と何度も言う・・・。何も迷惑など掛かってないしこちらは商売なんだから全く気にすることは無いのに、店に来る度に何かしら届けてくれる。最初はミカンと苺、次に来た時には「これ、絶対に美味しいから食べてみて」と言ってサンドイッチを届けてくれた。ん・・・?、「これ、絶対に美味しいから食べてみて」と言って届ける・・・、どこかにいたな、そんな奴・・・、と思ったら私だった。

極め付きは一昨日、契約に来てくれた際、「これ要冷蔵だから冷蔵庫に入れといて」と言って袋を渡されたのだが・・・、なんと、g1000円以上する霜降り牛肉が337g・・・。これじゃどちらが生活保護受給者だか分からない。私は貰うモノ(仲介料)はちゃんと貰っているのだし・・・。

なのに、「これで終わりじゃないからね、お礼はちゃんとするから」とまで言う。これ以上何をするのか、という話で、怖いくらい、ほんと。お礼は正規の仲介料と感謝の思いの笑顔で十分。

「うちの2階に韓国人の家族が入ってきて、一日中ドタンバタンうるさくて毎日耐えられなかったけど、これで安心して暮らせるわ。ほんと、有り難うね」と何度も言うから相当に辛かったんだろうけど。

私が、「直ぐに引っ越すと家賃がダブって辛いでしょうから、日割り発生は家主さんと交渉しましょうか?」と言うと、「いいの、これは私の事情だから、家主さんに迷惑は掛けられないから」と言う・・・。余計なことを言ってしまった私のほうが恥じ入るほど。

昨日の記事の男は「タダでやってくれて当たり前。交通費も手間賃も払う気は無い」であったが、この老婦人は、あくまで商売で部屋を紹介しただけなのにこんなに感謝してくれる・・・、この違いは何なのか。

実は、この老婦人、20年以上前から知っている。店はもう無くなってしまったが、うちの店の前にお好み焼き屋さんがあって、そこでパートで働いていたのだ。店のご主人夫妻とは私も仲良くしていて、奥様が亡くなられた時も家族以外で唯一私が葬儀への参列を許されている。儲かっていたが、ご主人、ワケあって店を移転した後、高齢になって店を畳んで郷里の福岡に戻って2週間後に亡くなっている。いろいろあって懐かしい。

店と自宅の中間に貸家があるし、私が何か(美味しい物)をバラ撒く相手が一人増えることになった。

posted by poohpapa at 05:54| Comment(6) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする