わざわざ「気仙沼の・・・」とお住いの市が書いてあったのに、である。うちのの実家の近くなので「以前に震災で義援金を送らせて頂いた実家の親戚筋の人だったっけ・・・」と思っていて、「待てよ・・・、気仙沼の人というならこの人だったか」と、ようやく正解に辿り着いた。最近は探し物も時間が掛かる。
直ぐに電話をすると、何やら翌日のクロネコの午前便で荷物が届くらしい。私はとくに何もしていない。ただ道を尋ねられて、「近所ではあるけど土地勘が無いと分かりにくくて凄く遠回りさせることになるな」と思ったのでショートカットすべく目的地まで一緒に行っただけである。店からは徒歩2分だし。
その際、(震災で被災地から非難してきているワケではないようだが)そのアパートに住む親族の方に会え、その後に私の店まで引き帰してきて、少し諸々のご相談に乗らせては頂いたものの、その程度のこと。「親族が何かで困った際にこちらを頼らせてもらって良いでしょうか」と訊かれたので、「もちろん」と答えただけ。そんなふうに頼って頂けるのは本当に嬉しいのだし。
翌日、午前中はどこにも行かないで店番していたのだが・・・、いっこうに荷物が届かない。もしかして明後日の間違いだったか、と思っていたら、うちのから電話があった。「荷物、こっちに届いたよ」とのこと。クロネコのお兄さん、私が不在にしていることが多いのも自宅が何処かもご存知で、店に届けずに直接自宅に届けてくれたみたい。うちの場合、郵便局のお兄さんも小包は自宅に届けてくれたりする。
届いた荷物がこちら、
気仙沼名産の海苔
こちらは以前テレビで「すごく美味しいお菓子」と紹介されていたケーキ
そして・・・、お米、
3合ずつに小分けされた「北海道産ゆめぴりか」「宮城県産つや姫」「新潟産こしひかり」各2袋
このお米は時折り伊勢丹の地下で販売されている高級米。正直、割高で自分のカネでは買えないもの。
荷物には綺麗な筆跡で丁寧なお礼状が添えられていて、それにも恐縮してしまった。
それにしても、再度言うが、私は道案内をしただけで所要時間も全部で10分とは掛かっていないのに、どうして??、である。そのことを伺うと、「フラッと道を尋ねたのもいい出会いであったと感じております。親切にして頂いて感謝しています」とのこと・・・。私よりも「ご縁」を大切になさる人がいた・・・。
またしても「藁しべ長者」である。それどころか元手は一銭も掛かっていない。ほんと申し訳ない思い。これ、米だけ、とか、お菓子だけ、とか、海苔だけ、というふうに何か一種類でなく、いろいろ入れてくださるところにお人柄がよく表れていると思う。もちろん一種類でも全然問題ないのだけど。
また上京される際にはお寄りくださるとのことなので、その際はお食事をご馳走させて頂こう。