なんで、こんなことで炎上するのかねえ・・・。自分と違う意見があるのを認めればいいだけの話。
石田ゆり子、店員接客の感想で炎上し投稿削除
「店員の接客について自身の考えをつづったインスタグラムの投稿で批判を招き、当該投稿を削除した」とのことで、石田氏は店員の接客について投稿。「相性、みたいなものもあるような気もします。そのときの気分もある」とした上で、「でも、手に取るものすべてを、それは〜です それ、わたしも持ってます それは素材が〜〜…と それはやはりちょっと疲れてしまうんですね」と、自身が過剰に感じる接客についてつづり、「つかずはなれず。距離を保つ。察する。というのはやはり必要かと思うのです。ふぅ〜」との考えを示した。
石田氏の感性、ご意見に私は同意。今日は洋服を買おうかな、と思って洋品店に行っても、すぐに店員がくっついてきてあれこれ説明されると、買いたい気持ちが萎えてしまって買わずに帰る、なんてことはよくある話。私も以前、石田氏と同じことを記事にしたことがある。本当に優秀な店員は、客が来店すると「いらっしゃいませ」と声を掛けてもすぐには寄って行かない。離れた位置から客が「どんなバッグを持っているか」「どんな腕時計を身に着けているか」で客の経済状態を察し、そして、客が何枚か洋服を手に取って品定めしているのを見て、「今日はどんな洋服、いくらくらいの予算で探しているのか」を判断して、適当な間合いを測って近寄っていくもの。お客さんの様子を見ていれば、店員にアドバイスを求めようとするタイミングも判るから、それまでは距離を詰めない。
自分の好みを押し付けるのでなく、「今年はこんな色柄が流行りそうです」「お客様にはこんな感じがお似合いになるかと存じますね」とか言いながら、客が手にした洋服と同じくらい値段のものから始めて、お客様の表情を読み取って、失礼がないよう徐々に高いものを勧めていく。
私が眼鏡の専門店にいた時、自動ドアが開いてお客様が入店した時、瞬時に「これをお勧めしよう」と判断して、最終的に8割くらいは私がお勧めしたいと思ったフレームをお買い上げ頂いていた。もちろん、最初から「これがお似合いです」などと押し付けない。あれこれ試してもらったりもせず、せいぜい5本まで、である。
我々の仕事で言えば、「2万円台の風呂なしの部屋を探しているな」と私が直感的に思ったお客さんが30万の貸家を借りてくれたことはないし、その逆もない。販売や仲介においては、店員はお客様の求めに応じて的確なアドバイスをして「お客様が最終的に良い決断をするお手伝い」をするのが仕事。そうは言ってもねえ・・・、優柔不断な客が相手だと「もう、これにしなさい」と言いたくなる時もあるけど (おい)
石田氏の言う「つかずはなれず。距離を保つ。察する。というのはやはり必要かと思うのです」というのは販売員の鉄則みたいなもの。それがどうして「販売員の職業否定だ」なんて話になるのか理解できない。そんな批判をする奴は欠陥人間、アホであろう。個人的には、そんな批判はスルーして記事の削除などしないで頂きたかったが、まあ、そんなことで疲れさせられるのは嫌だったんだろう。気持ちは解かるような気がする。
私なんかは、石田ゆり子氏、以前から「キレイな人だなあ・・・」とは思っていたが、今回の件で、当たり前の感性、年相応の品性が備わっていると知って、益々ファンになった。