私のブログが本になってもう13年ちかく経つ。お声を掛けてくださった出版社「五月書房」さんは既に無く、私も自分の本を入手する術はヤフオクのアラート機能を利用するか、古本販売の大手「BOOKOFF」に登録して入荷の案内を待つしかない。ヤフオクで出品されているのも常に「BOOKOFF横浜」からで、先にBOOKOFFからのメールで案内が来るが、仮に私がメールに気付かなくてもヤフオクに出るから、ま、二重の安全策を取っているようなもの。で、久しぶりにBOOKOFFから入荷の連絡があった。
直ぐに購入の手続きをして、待つこと数日、手元に届いた本を見ると、何か変・・・。あちこちに(漢字に)フリガナがふってある。活字と同じ色の細字の万年筆で書きこまれているから検品した際に気付かなかったんだろう。それにしても、必ずしも「難しい読み方」の漢字にふってあるワケでなく、誰でも読めそうな漢字にふってあったり、「これにフリガナをふっているなら何でこの漢字にふらなかったんだろ??」という感じで統一性が無い。気になる、というほどのものではないが、誰かにあげたり貸したなら私の国語力を疑われそう (^◇^)
商品説明には「ところどころ書き込みがあります」とは無かったので、いちおうBOOKOFFにメールで連絡しておくことにした。「返品や返金を求めるものではありません。今後のことも有りますのでご報告だけさせて頂きます」と書いておいたのだが・・・、直ぐにカスタマーセンターから返信があった。
坂口 久夫 様
ご注文番号:201805181450・・・・
ブックオフオンラインをご利用いただきありがとうございます。
カスタマーセンターの〇〇でございます。
お届けいたしました商品につきまして、
ご不快な思いをおかけし、大変申し訳ございませんでした。
商品名:悪徳不動産屋の独り言街の不動産屋は日々こんなことを考えている
不備のありました上記商品につきまして、
坂口様よりご返金・ご返品は希望しないとのこと、承知いたしました。
弊社では、不備の商品をお送りしてしまい、
お客様よりお申し出をいただいた際、
在庫があれば「交換」、
なければ「ご返金」にて対応させていただいております。
その際、お手元の不備商品の弊社へのご返送は
不要とさせていただいております。
このたびは、坂口様にご不快な思いをおかけしてしまいましたので、
「返送不要のご返金」対応をさせていただくことも可能でございます。
ご返金をご希望の際は、お手数ですが、いま一度
弊社までご連絡いただけますと幸いです。
その他ご不明な点やご意見ご要望がございましたら、
お気軽にお問い合わせください。
この中で、「その際、お手元の不備商品の弊社へのご返送は不要とさせていただいております。」とあるのが凄いと思う。私が希望すれば、商品は貰ったままで返金に応じてくれる、つまり、結果的にタダで手に入れられるのだ。私が送ったメールの文面から「クレーマーではない」ということは伝わっているとは思うし、検品で書き込みを見落としたのはBOOKOFFサイドのミスではあろうが、「返送不要のご返金」という対応は凄い。もちろん、だからと言って「そうですか、ではカネ返して。本は貰っとくよ」というつもりは無い。それに、誰かが私の本を購入してくださって、フリガナをふりながら読んでくれた・・・、その跡が残っているのだから楽しい。なんか、その様子が伝わってくるようで幸せである。なので、BOOKOFFには返金無用の連絡をしておいた。
「古代遺跡の発掘」をさせてくれた以前の所有者と、BOOKOFFの誠実な対応に心から感謝している。