店のホワイトボードの隅っこに小さく「7月12日」と書いてある。私一人しかいないので、書いたのは間違いなく私。なんとなく、3週間から1ヶ月くらい前に書いたモノ、と記憶しているが、書いてあるのは月日だけで、予定とかは何も書かれていない。電話を受けた際、忘れないように直ぐに書き留めたのは判るのだが・・・。
「はて、何でそう書いたんだろ、7月12日って何だったんだろ・・・」と、地獄の苦しみが始まった。
7月12日・・・、考えられるとしたら、
引越しの立ち会い、
契約での来店、
日割り発生日、
何かの行事、
家主さん宅訪問、
来客の予定、
誰かと食事する約束、
懸賞応募の締め切り・・・、
いずれも心当たりがない。それで、書いた数日後から「何だったっけ??」と悩み始めて・・・、不思議なことが起きた。1週間ほど前に、7月12日が何だったのか思い出したのだ。ところが、思い出して安心したのか、「7月12日」をそのまま消さずにいたら、再び何だったのか忘れた。ふつう、さんざん苦しんで一度思い出したなら忘れないものだと思う。それが思い出せない・・・。数日悩んで、ようやく思い出した。
うちの入居者さんの部屋の風呂を全自動に改修するのに、ガス会社と入居者さんの都合が合わず、入居者さんから「7月12日以降でお願いします」と言われていて、ずいぶん先の日で指定されたので忘れないように、ということと、ガス会社と日程の調整をしなければならないので取りあえずメモしていたのだ。ガス会社には直ぐ連絡をして、後は本人と打ち合わせしてくれるよう依頼したので「7月12日」は消してしまえば良かったようなものだがウッカリ忘れてしまって、そのザマである。
1週間前に一度思い出して忘れたのは、たいした用件じゃなかったのと、既に片付いていた用件で安心したから、ということもあると思う。「消す」という作業も大切なんだ、と認識した次第。最近はテレビを観ていて芸能人の名前が出ないことが多くなったが、そんなのとは比較にならないくらい大問題。
私にとってショックだったのは、一度思い出していてまた忘れた、ということ。最近も、あるデータが入っているmicroSDカードを友人に貸すことにしていて、私の記憶の中では「貸して10日ほどで返してもらった」ことになっていたが、友人は「まだ貸してもらってないよ」とのこと。「いろんな人に貸してるから誰かと混同しているんじゃないの」だと・・・。これ、「貸していて返してもらった」という記憶違いだから良かったけど、「貸したのに返してくれない」という記憶違いならトラブルに発展しかねない話。
昔のことは細かいことまでよく覚えているのに最近のことは正確に覚えていない・・・。
これからは小さなことでもメモや記録をして、終了したなら直ぐに消さなければ・・・(*´з`)