2018年07月25日

健康で文化的な最低限度の生活

7月17日(火)から始まった「健康で文化的な最低限度の生活」が頗るいい。

私も、この仕事の上で、今までに多くの生活保護受給者と関わってきたが、まさに、ドラマで描かれているまんま、の実態である。市役所の生活福祉課(ドラマの中では生活課)やケースワーカーの仕事を丹念に取材していなければとても書けないシナリオである。もしかして、元不動産屋がシナリオライターに転職していたりして・・・、それくらいリアルで、何度も「うん、あるある」と頷きながら観ているほど。

キャストの中では「井浦新」演じる先輩ケースワーカーの半田がいい。掛けているメガネが役柄に実に合っている。メガネの卸と専門店に11年も勤めていたから感じること。もちろん吉岡里帆ちゃんも初々しくて良い。その吉岡里帆ちゃん、ネットでは演技に対して厳しい批評も見られたけど、私はいいと思う。

第一話と生活保護の問題点に関しては以下のブログで詳しく書かれている。

https://nami-machi.net/2018/07/17/13848

文中のデータは古いので、今はもっと深刻な事態になっていると思う。ネットでは「生活保護バッシングだ!」という批判の声も出ているようだが、現実(自分にとって都合の悪い話)を見ようとしない、それこそ「健康で文化的な最低限度の生活」さえ保障するのが馬鹿らしく思えるような輩の意見であろう。我々市民は、ふだんは意識しないで生活しているが、我々が納めている税金の何割かが生活保護に使われているのが実情。

逆に、このドラマを「生活保護バッシングへの挑戦」というふうに、世にある生活保護への誤解に対する挑戦、と受け留めている人たちもいるが、私からすると、誤解ではなく「ほぼ正解」だと思える。全部が不正受給、ということでなく、半分くらいは「少しは働けるのに全く働く意思がなく全て生活保護費の中で生活しようとしていて、それで『保護費が少なすぎる』と文句を言っているような人たち」である。

外に出て働くことは困難でも、内職くらいは出来るだろう、と言いたい。私の知人で、生活保護を受けていたが「それでは申し訳ないので」と頑張って職を探して保護を自ら打ち切ってもらった人もいるが、それは極めて稀なケース。ほとんどが、一度生活保護を受けたら、それを権利として護ろうとする。

納税者からすれば、納めた税金が公平に正しく使われて欲しい、と願うのは当たり前のこと。それを「生活保護バッシング」だと捉えるような人には、「先ず感謝することから始めなさい」と言いたい。生活保護は「自立を支援するための制度」という位置付けもあるようだが、現実は「一生(死ぬまで)働かなくても面倒をみてもらえる制度」になってしまっている。善良なる納税者の人権はそこには無い。

今年の夏は猛暑だが、子供の頃、生活保護を受けずに8人家族が「風呂無し、トイレは家の外」の8畳一間の1K、もちろんエアコン無し、という部屋で生活していた私からすれば、生活保護受給者がエアコン付きの部屋で暮らせるのが不思議。エアコンは「健康で文化的な最低限度の生活」を保障するために必要なアイテムだろうか。生活保護を受けずに風呂無しエアコン無しの部屋で頑張っている人もいるのだから「エアコンは我慢しなさい」と言っちゃいけないんだろうか・・・。

要は、生活保護の(東京都の)家賃規定、単身者は53700円、世帯は59800円まで、という基準がそもそも甘すぎるのではなかろうか。路上生活をしないで済む「雨露凌げる部屋」が提供してもらえれば充分ではないのか、といつも思っている。今は少し基準が厳しくなっているようだが、それでも単身者で5万までだったかと・・・。実は、最低どころか、立川ならかなり良い部屋が借りられる家賃、である。


それにしても、初回に出てきた遠藤憲一の怪演には笑ってしまった。この人、本当に生活保護で暮らしているのでは・・・、と思えるほど。ま、警視庁の防犯ポスターのモデルになっているのに街で何度も職務質問を受けている、とのことだから「さもありなん」ではあるが。

TVer での初回分の公開は昨日で終わってしまったが、今後の展開が楽しみ。

posted by poohpapa at 07:02| Comment(6) | 芸能・アイドル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする