2018年10月04日

面倒なことを依頼したら凄く喜んでくださった

伊勢丹の地下に用があって訪問した際、ワイン売場の棚を見ると、折り紙で作られた亀が置いてあったのだが、実に精巧に作られていて驚いた。それでいつものソムリエールさんに「これ、どなたが作ったの?」と訊くと、隣の日本酒売り場を指さして「あの方ですよ」と言う・・・。

あの方、というのは売り場担当者ではなく、お客様。見ると、車椅子に乗っていらっしゃる。

直ぐに呼んでくださって、私が「素晴らしい折り紙ですね。こんなの初めて見ました。宜しければ同じものを折って頂けませんでしょうか?」と訊くと、人懐っこい笑顔が返ってきた。そしてアッサリ「いいですよ」と言う。それ、大きさが大中小3種類あるから「親亀の背中に子亀を乗せて、子亀の背中に孫亀乗せて♪」になる。

伊勢丹に飾ってあったのは黄土色っぽかったが、「何色で作りますか?」と訊かれて、「亀だから・・・、緑色で」とお願いして、一週間も経たないうちに伊勢丹に届けてくださった。届いたのが、こちら、

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一枚の紙で折るのでなく、一つの亀に使用する紙は15枚ほどとか。

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たいへんな手間だと思うが、「おカネは要りません、私のできることで喜んでくださる人がいれば幸せだから」と仰る。それでは申し訳ないので、「何かお菓子でも」と言ったのだが固辞。それで、「お肌は丈夫ですか?」と訊くと、「あまり・・・」と笑う。「じゃあ、こないだイタリアに行ってきた時に買ったオリーヴオイルで作られた洗顔石鹸がありますから、それを差し上げましょうか?」と言うと大喜び。

「お肌、そんなに傷んでないようですよ」と言うと、「もう歳だから」と笑って免許証を見せてくれた。見ると、うちのと生年月日は2ヶ月違い。「顔、触ってもいいですよ」と言うので触らせて頂いたが、けっこうスベスベ。伊勢丹の地下で思わぬ「お触りタイム」になった (^◇^)

さらに話を進めたら、鶴や孔雀、猫といった大作も折れるらしい。ただし、それらを折るのはお母さんとか。紙を半年に一度わざわざ岡山の倉敷から取り寄せているらしい。それで「半年くらい待って頂けて、紙代だけ負担して頂けるなら母に折ってもらいますよ」とのことで、もちろん三つとも全部お願いすることに。紙代と言っても1200円、それ以外は一切頂かないとのこと。うちの店より徹底している。

気が遠くなるような作業で相当に面倒なものだと思うが、この方は、「自分が他人様から必要とされていて、他人様に喜ばれることに幸せを見出している」ということなんだろう。

猫は「三毛と黒猫と、どちらにしますか?」とのことで、三毛でお願いした。

出会いに感謝、半年後が楽しみである (*^_^*)

posted by poohpapa at 06:41| Comment(6) | エピソード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする