2018年12月20日

思わぬ事故で信用が地に堕ちたアパマンショップ

札幌で起きた爆発事故・・・、ようやく全貌が見えてきたが、まさか爆発元が不動産会社だったとは・・・。しかも、爆発に至った原因がヒドイ。もうニュースやワイドショーで何度も触れられているので、ここでは直接的な爆発のことでなく別の視点から書きたいと思う。

客から消毒代と称して18000円ほどを受け取り、やっていることは約3分間の消臭スプレーの散布のみ。客のほうは、それだけの代金を支払うのだから隅々まで作業をしてくれていると思うもの。それがスプレーの散布だけだったり、何もやってなかったり、というのでは、ボッタクリどころか詐欺である。

うちの店でもそういう話に遭遇したことがある。当社の入居者募集物件に大手不動産会社から申し込みが入り、1週間ほどしてお客さんが契約にやってきたのだが、一通り説明が終わったところで「ところで、消毒は終わっていますか?」、と。「消毒?、何のことですか?」と訊くと、「〇〇不動産さんに『入居前に消毒をしといたほうがいいですよ。今はハウスシック症候群とかも騒がれているし・・・』と勧められたのでお願いして代金31500円を支払っているのですが・・・」、とのこと。

その物件は(入居者が決まってから行う)畳の交換が必要なかったので、申し込みが入った時点で現地にセッティングしてあった鍵を直ぐに回収している。ということは、仲介業者が室内に入って消毒するためには当社に「再度鍵を貸してほしい」とか「〇日に部屋の鍵を開けておいてほしい」と依頼してくるハズ。何も言ってこなかった、ということは何もしていない、ということ。合鍵業者を手配して入っていたなら不法侵入になる。

それでお客さんに詳しく事情を説明して、「それ、何もしていないと思いますよ。返金してもらってください。だいいち、ペット可物件でもない限り、ルームクリーニングを済ませた物件の消毒は必要ありませんから。それに、ハウスシック症候群と消毒は関係ありません」と伝えて仲介業者に目の前で電話させたのだが・・・、相手は「消毒は済ませたから返金には応じられない」の一点張り。それで「じゃあ、こういうふうに言ってみてください」と教えて、その通りに仲介業者に伝えてもらうと、ようやく「領収証を返してくれれば返金します」になった。なんでそうまでして儲けようとするんだろう・・・。

その業者はアパマンショップではなく別の大手不動産会社。これでは消費者から「どこの不動産屋もやっている」と思われかねない。業界全体の信用に関わる問題である。今回は本部から消臭スプレーの購入ノルマを課せられていたようで、どうやら一支店だけの話では無さそうだし。

賃貸仲介管理業界、どこも経営状態は楽ではなく、限りなく不法行為に近いADに走ったり、あの手この手で利益を得るための新たな口実を探っている。私みたいに「それはおかしい」と発信したなら「仲間の足を引っ張る業者」などと陰口を叩かれたりして・・・。「俺はアンタらの仲間じゃねえし」と言いたくなる。

私も、所属する立川支部に対して「ADの問題だけでなく、業者として頂いていい手数料や手間賃、頂いてはいけない代金のガイドラインを設けるべきではないか。不動産屋の仕事は『タダでやらされる仕事』が多すぎるから、プロとしての知識と経験で仕事したなら当然に代金を請求できるシステムを構築すれば不法行為ギリギリで儲けようとしなくても済むのでは」などと10項目ほど提言したが、当時の福本支部長からは「理事の総意として回答いたしません」のFAX一枚で終わり。人間としても終わっている。

業界の将来・・・、50年先どころか5年先も見えていないし見ようとしない。上(本部)から下りてきた案件を「異議なし」で追認するだけしか能が無く、支部から意見を発信することも無い。この先、零細業者の多くが店仕舞いせざるを得なくなるような変化がこの業界にもたらされることになるのだろうけど、意に介していない。仲間の足を引っ張っているのは私ではなく無能な役員たちのほうではないのか。

どのみち、料金体系を整備したとしても、「今までタダでやらされていたいろんな仕事でちゃんと手数料が入るようになったから」と、業界が心を入れ替える、なんてことは無く、一度味を占めたADなんかを放棄する、なんてことは考えられない。そういう意味ではトップも馬鹿だし絶望的な業界である。

数年前、既にこのブログで「今、一番阿漕な不動産屋は、悪評高い○○でも○○でもなく、アパマンショップ」と書いていて、今回の事故はそれが裏付けられた形。私が付き合っている立川近辺のアパマンショップは感じもいいし、しっかりとした経営が為されているのかも知れないが・・・、「うちは違います」とは言い難く、社員はこの先苦労することだろう。多くの社員が退職を余儀なくされたりして・・・。ま、自業自得かも知れないが。

ハッキリしていること、それは「貰っちゃいけないカネは貰っちゃいけない」ということ、それに尽きる。

posted by poohpapa at 05:38| Comment(6) | 同業者 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする