2018年12月23日

「百円、ちょうだい!」

夕方、店で事務仕事を片付けているところに、うちの入居者である生活保護の高齢女性が飛び込んできた。「こんばんは」でもなく、私に、いきなり「ねえ、百円ちょうだい。貸して、じゃないよ、ちょうだい、だよ」と言う。何かで急に百円足りなくなったものか・・・、年末に近くなって保護費を使い切ってしまったのか、それにしても、アッケラカンと言われて、思わず吹き出してしまった。私の性格もよく知っている。

私も、田舎の親友にはよくやっている。「おい、きしめんが食べたくなったで、そっちから送ってくれや。カネ、払わんぞ」などと言い放っている。頼んでいる、のでなく、たかっている、という感じ。世間の常識では滅茶苦茶な話だが、「おお、ええわ」と快く送ってくれる。私も、何かの時に別の形で返しているし。

で、そのお婆ちゃんに、「百円で足りるの?、もう何枚か持ってけば?」と訊くと、「ううん、百円で足りるから大丈夫。返すの忘れちゃうといけないからもらっちゃうね」だと。その心情はよく解かる。借りた、となると、返さなければ、と気を遣う。もらってしまえば、その心配はしなくて済む。

まあ、もうすぐクリスマスだし、じきに大晦日、お正月だもんね。

このお婆ちゃんだけでなく、何人かの入居者から頼まれて生活費を貸すことはよくある。たいていは百円などという小銭でなく数万である。退去したお客さんからも頼まれることがあって、人を見て貸している。「必ず返してくれるか」でなく、「この人なら返ってこなくても赦せるか」というのが基準。

喜んで出て行ったが・・・、このお婆ちゃんは後が怖い。「こないだ世話になったから」と言って果物なんかを届けてくれることになりそうで、入居した際には「世話になるから」と和牛の霜降り肉を届けに来たこともある。生活保護なのに80歳を超えた今もスポーツジムに通っていたりして・・・。

街中で私を見つけると、遠くから手を振ってくれる。メガネ無しで私より目(視力)がいい。

いつもは明るくて前向きな人だけど、こないだ街中で立ち話をしていて、少し落ち込んでいたので「大丈夫だよ、そんなの気にすること無いよ」と言って軽くハグをした。往来で真昼間に66歳(当時)の男が80歳のお婆ちゃんにハグをしている・・・。道行く人からすれば異様な光景だったことだろう (爆)

できれば、相手が50年くらい前の時にハグしたかった (^◇^)


ここ数日、(年末恒例の)直接的な収益にはならない仕事が立て込んでいて疲れていて、自律神経失調症の症状が強く出ることもある。でも、このお婆ちゃんの「百円ちょうだい」で笑うことが出来て救われた。



posted by poohpapa at 05:02| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする