2019年12月21日

久しぶりの不動産屋ネタのような・・・

当社で管理しているワケではないが、店を借りたままで長く営業していないスナックがある。

ママは高齢で現在入院中。認知症も入っているようで、「家賃は払っているし、営業もしている」と本人は思い込んでいるようだが、今年の4月分から家賃が払われていないし、1年以上も営業していない。

当社で入れたワケではないが、家主さんから相談を受けて、私が対応することになった。最初の契約書を見せてもらい、申込書に書かれていた電話番号に電話してみたが(ベルは鳴っているのに)出ない。たまたま、うちのお客さんが同業者であることからそのママを知っていて、「あんたから電話してあげなよ」と伝えてくれて電話をくれたことがあるから電話は生きているのは間違いない。

隣町(と言ってもかなり遠いのだが)に住む姉である連帯保証人と話すべく出掛けて行って家を探したが、番地が飛び地になっていてなかなか見つからず、近所の人に訊いたりしてようやく探し当てたが留守。名刺に用件を書いてドアに挟んできたら、後日、怒ったような口調で電話してきた。「何なんですか、私は30年前に勝手に連帯保証人にさせられただけで、関係ないんですよ」とのこと。

そんなことは私は知らない。連帯保証人のほうで「自分が連帯保証人になっている」のを忘れていたり、滞納が発生して請求されたことでそう言い出す人は多い。自分で印鑑証明を出していても、である。

それとは別に、一月ほど前の夜、申込書に書かれていたママのアパートを訪ねると、人の気配が無く、というか生活感が無く、「もうここには住んでいないのかな」と思いはしたが、念のため名刺に「連絡ください」と書いてドアに挟んできたら、数日後、見知らぬ男性が私の店を訪ねてきた。何十年も前から(入籍していないが)ママと一緒に暮らしているとか。話していて、とても誠実な人柄だと判った。

「あの人はもう生きて病院から出られないかも」とのことで、最近はそんなのばっかである。だが、そんな話にいちいち同情していたら不動産屋は仕事にならない。「実は、数ヶ月前に『長く営業してないみたいだけど、こちらの店が空いているなら借りたい』というお客さんがいたんですよ。早く連絡してくれていたら家主さんも助かったんですけど」と言うと恐縮して、「11月いっぱいで解約します」とのこと。と言っても11月末まであと3日という時点・・・。本来は解約予告は1ヶ月前だが、事情が事情だけに、私の独断で、滞納家賃を清算してくれるなら11月末の解約を認めることにして、家主さんから事後承諾を頂いた。まだ清算はされていないが、まあ、あの男性なら自身が連帯保証人でなくても清算してくれるだろう。

それより、明け渡しをどうするかが問題である。今日に至るまで荷物は何も運び出されていない。「年内に片付けてほしい」と男性に電話すると、「ここの内装を頼んだ大工さんに片付けを頼もうと思うんだけど、そっちから連絡して頂けないか」と言う・・・。それは危ない。何故なら、私や家主さんから依頼したなら発注者は当方になって、もし代金が支払われない場合は当方が責任を取らされることになる。

信用はできそうな人だが、そういうリスクは負いたくない。それで、大工さんの電話番号を伝えて「直接やりとりしてください」と言って、向こうから連絡してもらうことにした。事前の大工さんとの話で「年内は無理」と聞いていて、年越しは避けられないが、借主側で片付けてくれるなら良しとしよう。

あとは滞納家賃の清算である。実は、ここまでやっていて、無償である。その家主さんにはお世話になっているから、おカネにならなくてもかまわない。「遠慮なく仰ってください、ちゃんと経費も手間賃も支払いますから」と言って頂いているが、私としては、喜んで頂ければそれで良い。それに、非弁行為になっている部分もあるから報酬は頂けない。もちろん、報酬ゼロでも非弁行為になることもあるので慎重に話を進めることになる。そこは家主さんにお話しして理解して頂くようにした。

こっちの滞納はキレイに片付くとは思う。だが、まだ何件も年を越しそうな案件がある・・・。

posted by poohpapa at 05:41| Comment(4) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする