当社管理のマンションを事務所の支社として借りて頂いている会社、12月20日に更新期限を過ぎていて、その2ヶ月前に更新通知を送っていたのだが、更新するともしないとも何も連絡が無い。
事務所の責任者は無責任な人ではなく、とにかく忙しく、「会社に扱き使われている」ようで、同じマンションに住んでいる家主さんも「あれじゃ過労死するのでは」と心配しているほどだから送付した更新通知も見ていないかも。とりあえず当社で立替えて保険だけは繋いでおいて、年明けに電話すると・・・、
「そんなもの(更新通知の封書)届いていたかなあ・・・。社判は持ち出せないし本社にあるからそっちから契約書を先に届けに来てくれる?」とのこと。届けた数日後に電話があって、「2年前は多摩方面の仕事が多かったからこの場所は都合良かったけど、今は都内の仕事が多くて、社長からは『更新せずに解約しろ』って言われたんだけど、どうしたらいい?」と言う。いや、それはそっちで判断すること。
「更新通知は10月末に送っていますし、更新の1ヶ月前の11月20日までに連絡が無かったので、更新するもの、と判断して保険も当社で繋いでいます。今この時点で解約を決断したとしても家賃は2月6日まで発生しますし、それだと一旦更新をしてからの解約になります」と伝えると、「ああ、そうなの・・・?」と落胆している様子。家主さんは「過労死しないで済むなら」と急な解約も受け入れてくださるのは解かっているが、それだと私の仕事にならない。私は一定の基準を設けていて、家主さんの了解の下、更新期限を過ぎて1ヶ月以内なら更新せずに、つまり更新料を払わなくて良いことにしていて、ま、個人経営だからできること。大手だったら1日でも過ぎたら問答無用で更新させられるだろう。うちも、1ヶ月の猶予期間を1日でも過ぎるなら更新して頂いている。
本社とよく相談するように伝えると、昨日電話があって、「更新します」とのこと。もし私が「更新しなくていいです、家賃も明け渡す日まででいいです」と言っていたなら「更新しません」と言ったと思う。とにかく、遅れはしたが更新して頂けることになって家主さんも私も安堵した。
一方で、別のアパートの高齢男性、膵臓癌で入院していて、国分寺市の包括支援センターの担当者から11月の末に「来月の頭くらいにはお亡くなりになるかも」と言われていたのだが、その後の連絡が無いので、一昨日、担当者に電話すると、「何かあったら病院から連絡が入ることになっていますが、何も言ってこないので、後で確認してみます」とのことで、待つことしばし、電話があった。
「病院の話では、小平の病院に転院していて、既に住民票も移しているので国分寺市の住民ではなくなっているようです。そうなると、我々がこれ以上お世話させて頂くことは出来ないですね」とのこと。亡くなっていないにしても、それならそれで病院から担当者に電話があっても良さそうなもの。
その高齢男性のケースでは、家主さんと相談して家賃発生は11月末までということにして頂いているが、家財道具は部屋に残ったまま。年内にお兄さんが片付けてくれる約束にはなっていたが、今のところその気配はない。家財道具は、布団や一般的でない家具は処分してもらい、電気製品なんかはそのまま置いていってもらい、次の入居者に使ってもらう方向で検討している。つまりは身寄りのいない生活保護の人とかホームレスで何も持っていない人に入って頂く方向で家主さんと相談している。場所も不便で築年数も相当に古いから、ワケありの人しか入らない。今も4部屋全てがワケありの人。
ただ、12月上旬が山、と言われていたご本人の体調が奇跡的に回復しているらしく、おそらくは一時的なものだろうけど、それだけは良かった。後は私が管理会社としての働きをすれば良いだけの話。
お客さんの状況を見て柔軟に対応したり厳しく当たったり、と、私もしんどい (*´з`)