うちの店頭には、3.11東日本大震災の少し後から「当社は台湾のお客様から仲介手数料は頂きません」、同様に「トルコのお客様から・・・」と目立つように掲示している。
理由については以前も書いているけど、再度書いておきたい。台湾は東日本大震災の直後に29億2千万の義援金を送ってくれ、真っ先に救援隊を派遣してくれている。義援金の1位はアメリカで29億9千万、中国は5位で9億1千万。金額だけで比較したらそういう結果になるけど、人口比で考えたら中身はまるで違う。韓国なんかは、世界の最貧国と言われている某国とほぼ同じ額だ。そういうことで本音が透けて見えてくる。
ま、サッカーの国際試合でサポーターが「東日本大震災おめでとうございます」と横断幕を掲げていたくらいだから民度の低さは分かろうと言うもの。日本人なら絶対にやらないこと。
1位のアメリカは一人あたり9.25円、世界第2位の経済大国である中国は一人あたり0.66円、台湾は一人あたり122.79円と突出している。「義援金の額が全て」ではないが中国の186倍である。
そして、救援隊・・・。アメリカの「オトモダチ作戦」も嬉しかったが、地勢的なこともあって真っ先に救援隊を派遣してくれたのは台湾。台湾とは互いに大災害時に救援隊を派遣し合っている歴史がある。だが、池上彰氏は番組の中で「実は真っ先に救援隊を送ってきてくれたのは韓国なんですよ」などと解説している。真相は、台湾が真っ先に派遣してくれた救援隊を時の首相菅直人が中韓の顔色を窺って成田空港で足止めして韓国の救援隊を先に入国させただけのこと。直ぐに入国させて救援作業に当たってもらっていたら助かった命もあったかも知れない。阪神淡路大震災の際に自衛隊の出動を躊躇って被害を大きくした村山富市と同じ。
自分の主義主張より国民の命を優先できないような奴が一国の総理であってよいハズは無い。
ついでに言うと、私はほとんどの視聴者とは違って、「池上彰氏が言っているからきっと正しいんだろう」などとは考えない。例え「比較的中立度が高い」と思われているNHKが流しているニュースであっても、先ず疑って、自分の頭で「何が真実か」 「どちらが正しいか」などと考えるようにしている。
で、震災後に日本を訪れて北海道を旅行中の台湾人が、あるラーメン店で食事をして清算する際に店主から「中国人か?」と訊かれ、「いいえ、台湾です」と答えたら、「東日本大震災の際に台湾の人たちから受けた恩を考えたらお代は頂けない」と代金の受け取りを拒否されたとか。その話をネットで見て、「私も何かできることは・・・」と考え、台湾の人から仲介料を頂かないようにしよう、と考えた次第。
一方のトルコ、
今から35年前、イラン・イラク戦争の最中、イラクのサダム・フセイン大統領は、「48時間後、イラン上空を飛ぶ全ての航空機を撃墜する」と突如宣言して、 当時、日本はイラクへの路線は無く、安全面の問題もあり政府は救援機を出せずにいて、そうしている間にも時間は過ぎていき在留邦人は取り残されていたのだが、日本政府の要請でトルコ政府が動きトルコ航空を飛ばしてくれてタイムリミットぎりぎりのところで邦人が脱出できた。ただし、イラクと陸続きの在イラクのトルコ人は陸を輸送されて帰国している。パイロットに「危険な任務だが飛んでくれる機長はいるか?」と尋ねたら全員が手を挙げてくれたそうだ。しかも、トルコ大統領は「ようやく125年前のご恩を返せました」と嬉しそうに語ったとか。125年前に和歌山の沖で遭難したトルコ軍艦エルトゥールル号の乗組員を嵐の中、村人が総出で援けた恩である。
日本は教科書で台湾やトルコから受けた恩を教えたほうがいい。逆に、嘘で塗り固めて日本から受けた恩を仇で返す中韓の所業を教科書で教えてもいいのではないか。「目には目を、歯には歯を」である。
前置きが長くなったが、だから私はその真似をしているだけのこと。台湾やトルコの人たちに喜んで頂けたら嬉しいのだが・・・、10年ちかく貼紙をしていても今まで一人も台湾やトルコからのお客様はいない。
昨日、インド料理店に勤めているという外国人から「物件を紹介してほしい」と電話があって、「ああ、ネパールかインドの人だな・・・」と思って待っていたが、5時に約束していたのに来ない・・・。すると電話があって、「すみません、少し遅れてしまいます」とのこと。そんなふうに律儀に連絡をくれるようなら信用できる。日本人でさえ連絡なくスッポかす奴は多いのだから。
待っていたら、5時半頃、3人でやってきた。顔を見たらネパール人でもインド人でもなさそう。一人はロシア人の顔と思えたので「ロシアの方ですか?」と訊くと、「いいえ、トルコです」とのこと。
「来たア!」である。苦節10年、やっとトルコ人のお客さんが来てくれた。
実は多角的に事業を手掛けていて、社長は日本の永住権も持っているとのことだから奥様は日本人かも。別のスタッフがうちの貼紙を見て「あそこに行ってみたら?」と勧めてくれたんだとか。私が「なぜトルコの人から仲介料を頂かないのか」説明したら、最初は少し疑っていたようだが納得してくれた。
これでいくら手数料が入ってくるか、なんてことはどうでも良い。やり甲斐のある仕事が出来れば、それで儲けなくても利益は後から付いてくるもの。そりゃあ「手数料は要らない」などと言えば疑われるのは無理もないが、私の話に納得して喜んで帰っていってくれた。よし、いい物件を探してあげよう。それにしても嬉しい。仲介料なんて入ってこなくても全然かまわない。大袈裟な話、国際親善に役立ちたい。
この仕事、あと5年続けられるかなあ・・・、それまでに台湾人もトルコ人も一人も来てくれなかったら、お役に立てなかったら辛いなあ・・・、と思っていたけど、これでトルコには恩返しができる。