先日、隣家のAさんご夫妻と話していて、ご主人が、話し始めて直ぐに止まって固まってしまった。
私が、「今、何を言おうとしていたか忘れたでしょう?」とからかうと図星だった。他人様のことは言えない、実は最近私もよくある。とくに、私みたいに話し好きで、簡潔に伝えるのが苦手で、話が長い人間には、「あれ、オレ、今何を言おうとしてたんだっけ??」ということがよくある。若い頃は少なかったけど還暦を過ぎた頃から多くなってきた。文章なら考える時間もあるし修正もできるが、会話だと難しい。
テレビなんかを見ていて、タレントや歌手の名前が出てこない、なんてのは日常茶飯事。それは私の世代だと誰にでも表れている現象。Aさんのご主人をからかったのも、自分もそうだからに他ならない。
自分の認識不足や間違いを若い人から指摘されることも多々ある。そこで、「いいや、私の記憶のほうが正しい」と言い張ってしまったら本当にボケ老人、ただの頑固オヤジでしかなくなる。若い人から「それは間違いですよ」と指摘されたなら、若い人の指摘のほうがほとんど正しいんだと思う。
ふと考えた・・・。もう若い時には戻れないのだし、程度の差こそあれ惚けや老いは誰にも平等に訪れるものだから上手く騙し騙し付き合っていくしかない。間違っても、自説を押し通さないようにしよう、と。
それで、まだしばらく続く休業の期間中に今度こそ終活をしておこうと思った。私が急に死んだら、私の私物の処分とか店のこと、誰に何を連絡しなければならない等々、すぐに分かるようにしておこう。今もメルカリやヤフオクで落札したりして物が増えているけど、適当に、断捨離もしなければ・・・。
体も心も、自分の老いや不遇を嘆いていても始まらない、どんなに資産家でも、立場違えど人知れず苦労はあるものだろうし、老いは平等に訪れるものだから、それを受け入れて生きていくしかない。歳を取ったら一番必要なもの、それは・・・、謙虚さと感謝の気持ち、なんだろうな。本当にうちのに感謝しているなら、少しでもうちのが面倒に巻き込まれたり困ったりしないようにしておかなければ、と思う。
せっかく天が与えてくれた休業期間、生かして使おう。
さて、今日も良い一日を ♪