都知事選、22人もの候補者が乱立して、みんな供託金300万円を納めているとのことで、その没収基準を調べてみたら結構厳しいもので、まあ、ほとんどの立候補者の元に返ってこないと知った。
「没収される」のと「戻される」のとの分かれ目は、有効投票数の1/10を得たかどうか。
ちょっと古い Yahoo ! ニュースの記事だが、立候補供託金については以下に詳しく載っている。
東京都知事選では12人が没収 「供託金」は何のためにあるの?
2014/2/10(月) 12:27配信
それによれば、2014年に舛添が当選した時の選挙では、
有効投票総数が486万9098票だったので、供託金の没収ラインは48万6909票となり、舛添氏(211万2979票)、宇都宮氏(98万2594票)、細川氏(95万6063票)、田母神氏(61万865票)の4人はクリア、家入氏(8万8936票)以下の12人は、供託金が没収された。
とある。16人が立候補して12人が没収・・・、そこだけ見れば、都は「いい商売」をしている (^◇^)
選挙の常連「マック赤坂」氏は今までに没収された供託金は3000万円を超えているとか。一戸建てが買えてしまう額である。昔、いろんな選挙に出て落選していた羽柴秀吉氏なんか、もっとかも。
今回も「胡散臭い候補者」がいっぱいいるが2016年の時も負けていない。と言うか、今回と同じ名前も多数ある。私も「寄る年波」で誰が出ていたか覚えていないんだけど、見れば「ああ、こんなのもいたなあ」という感じ。いつも名前が出るけど立候補しない「出そうで出ない便秘のウ〇コ」みたいなのも・・・。
一回の選挙で50億円もの税金が投入されるし、供託金制度は致し方ないのかも知れないが、その立候補供託金に関して、「資金力に乏しい人が立候補するのを難しくし、憲法が保障する参政権のうち被選挙権を侵害するものだ」として、2016年に供託金が用意できずに衆院選への立候補を断念した某男性が、供託金制度は憲法違反と主張して国を相手に裁判を起こし、まだ係争中(?)のようだ。ちなみに弁護団長は、今回も都知事選に立候補している宇都宮健児とか。
毎日新聞の記事だけど、今回の都知事選に関する記事が面白いのでご紹介。
歌手、介護士、元銀行員…過酷な選挙なぜ出馬? 都知事選に挑む人たち
毎日新聞 6/19(金) 11:00配信
さて、有効投票数の1/10を得られなければ供託金没収・・・、例えば有効投票数が500万票だとすると、当選する候補者が200万票以上は集めるだろうから、対抗馬の得票と併せて400万票。本命対抗以外で50万票を集められるのは一人いるかいないかだから、22人のうち19人は没収されそう。
で、思った。立候補していてもポスターさえ貼らない候補者もいるのだから、ポスターを貼るボードにポスターを貼るかどうか早い段階で確認して「貼らない」という候補者の供託金は少し安く設定してあげればいい、と。実際に昨夕数えた段階で28名分のスペースを確保してあっても8枚しか貼っていなくて20名分が無駄になっている。資金力に乏しいのか、熱意が無いのか、その両方なのか不明だけど、ポスターも貼らないような候補者じゃ没収されても仕方ないか、とは思うが。
私も、カネさえあれば没収されることになるのを承知で選挙に出てみたいもの、「日本悪徳党」公認で。