2020年11月09日

ロク × ヒチ=シジュウハチ → → → トラウマ

昨日は、もう四半世紀のお付き合いになる家主さん(お母様)と、そのご子息様との打ち合わせ。アパートの管理等は亡くなられたお父様がご健在の頃からお母様がなさっていて、ご子息様には昨日初めてお目に掛かる。そのことで、1週間ほど前から緊張していた。どうしてかというと・・・、

ご子息様は某大手建設会社の取締役。うちの家主さんの中には大企業の取締役をなさっていた方が何人かいらっしゃって、そういう人のほうが腰が低くて穏やかなお人柄。「半沢直樹」に出てくるような「傲慢が洋服着て歩いている」ような取締役は(元も現も)いない。会社での様子は存じ上げないけど。

一度電話でお話ししたことは有るが、それでも緊張する。正直、昨日が近付くにつれその度合いが増していて、実際にお会いして、いつものことだが「自分が何を話しているか」分からなくなるほど。不思議なもので、高圧的で横柄な相手と対面して話すより、人柄が穏やかな方と話すほうが怖い。

で、話の流れで、私が「ロク × ヒチ=シジュウハチで」と言ってしまった。言った瞬間に、「え?、なに??」という表情をされて、私も「あ、やっちまった」と思ったけど時すでに遅し。小学3年の時に「九九」を覚えて、今までに間違えたことなど一度も無い。頭の中は真っ白。それどころか、「ロク × ヒチって幾つだったっけ?」と正解を探している有様。九九はリズムで覚えているが、そのリズムが狂った。

「九九の計算もできない不動産屋に管理を任しておいて大丈夫かなあ」と思われてしまったかも。帰りの電車の中で私の頭の中で「ロク × ヒチ=シジュウハチ」が繰り返し廻っている。「一つ前の、ロクロクが36だから、それにもう一回6を足したらロク × ヒチは42か」と検証してたりして、小学生以下だ。

最近は明らかにボケが入ってきているな、と実感する。芸能人の名前が出てこないだけでなく、知人と話していて「奨学金」という言葉が出てこなかったり、記事を書いていても、今までだったらスンナリ出てきた単語が出ずに Google で関連ワードを入れて検索して、やっと辿り着く、なんてこともしばしば。

数日前のことは覚えていなかったり直ぐ思い出せなかったりするくせに、古い話は明確に覚えている。昨日のランチは何を食べたか思い出せないのに、半世紀も前に親友とドライブして何を食べたか、どんな話をしたかはしっかり覚えているのだ。それが、老いた、ボケが入ってきた、ということか。

幸い、ご子息さんは新規募集の条件などで私の提案を丁寧に聞いて全て受け入れてくださった。

だが、次に再び九九を間違えたら引退しよう。

posted by poohpapa at 05:38| 家主さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする