昨夕、帰宅すると、隣のTさん宅の庭に茶白(実際はオレンジと白)の猫がいた。去勢は済ませてあるオスで推定年齢は8歳〜10歳くらい。オスだからか、声を掛けると必ず「ニャー」と返事をする。
昨日も6〜7mの距離から「ただいま」と声を掛けると「ニャー」と返事をする。顔、というか目つきは、長い野良猫生活ゆえかキツくて近寄りがたいが、元々は人懐っこい性格なんだろう。
直接的には野良猫たちに何もしてあげられないけど、うちの庭、大半は防草シートで覆ってあって、80cm四方のスペースを二つ「野良猫のトイレ」用に提供していて、他に二つの区画を春から秋に掛けて猫草代わりの草を生やしている。どちらも野良猫たちが使ってくれている。
あと、植木鉢のトレイに水を入れて野良猫たちが飲めるようにしている。餌は近所の奥さんがあげてくれているようだが、もちろん、全部の猫にはゆきあたらない。それでも飢え死にすることは無く生きているのだから、野良なりの「生活の知恵」でいろんなところで調達して生きているんだろう。
うちのは「ノルンの💩もそこそこ臭かったけど野良猫の💩の臭いはもっと凄いよ。ちゃんとした餌を食べてないからかなあ・・・」と言いつつセッセと片付けている。家の中から「今キジトラが💩してるよ」などと報告し合うのも楽しみの一つ。隣の主Tさんは野良が庭に入ってくると大声で追い出していたけど、現在Tさんは施設に入っていてもう家には帰らない。野良猫たちにとっては平穏な日々が続いている。
で、昨晩の茶白、私が狭い私道をゆっくり家に向かうと小さな声で鳴きながら私の後を付いてきた。お腹が空いてるのかなあ、1mも離れず、撫でられるくらいの距離で玄関まで付いてきた。ドアを開けて、「入るか?、入ってもいいよ」と声を掛けてしばらくドアを開けていたが警戒心からか入ってこない。
うちには、ワケあって2階で預かっている猫がいて、その猫との相性さえ良ければ飼ってあげてもいいのだが、その見極めがつかない。ならば水だけでなく餌を庭に置いておくとか、庭に来たら餌を出してやるとかも考えられるのだが、一度それをしたら完全に当てにされると思う。カネの問題ではない。そんなの、私が美味しいお菓子をあちこちにバラ撒くのを控えれば十分にお釣りが来るのだから。
お腹が空いているのが解かっていて何もしてあげられないのは辛い。これから冬本番を迎える。野良たちは何処で寒さと飢えを凌いでいるんだろう、と気になるが、うちで出来ることは水と草とトイレの提供だけ。あ、ウッドデッキも自由に使わせていたわ。うちのは、洗濯物を干す際にデッキで茶白が寝ていると、驚かさないよう玄関から庭に廻って洗濯物を干している。デッキを爪とぎに使われたりもしているけどかまわない。傷んだら部品を交換すればいいのだから。カネで片付くことなら何も問題ない。
ま、地域猫として、うちが負担(許容)できる範囲で受け入れて見守ってあげればいいかな、と思う。
野良猫たち、「この家の住人は自分たちに危害を加えない」と解かってくれてはいるだろう。