2021年04月05日

拡散希望、ということでご協力、私も同感だから 10

88、日本衰退の根本原因(拡散希望)

近年はほとんど聞かれなくなりましたが、その昔ジャパニーズドリームという言葉がありました。これは貧しい家の子でも勉学に励んで学業を修め、一流大学を出れば高い社会的地位を得て成功を収めることが出来るという「ドリーム」です。

私が若かりし頃は貧しい家の子がリンゴ箱を机代わりにして猛勉強し、一流国立大学の医学部に・・・などの話は珍しくありませんでした。私の知る範囲でもそう言う人が何人もいたのですから、全国を見渡せばどれほど多くの人がそう言う夢を実現したことでしょう(「一流大学を出ることだけが成功なのか」などの青臭い反論はお断りします)。要は貧しい家の子であっても、目標をもって必死に頑張れば社会で頭角を現すことが出来る社会であったと言うことです。ところが近頃はこう言うジャパニーズドリームの話はとんと耳にしなくなりました。どうしてでしょう。

近年「日本の社会が階層化してきた」との指摘があります。よく言われることですが、金持ちの子は有名私立校から一流大学に進学し、高い学歴を身につけ、高収入を得られる職に就いてますます裕福になり、一方、貧乏人の子は塾にも行けず、質の高い教育が受けられず、所得の低い職に就き、ますます貧しくなり、その結果、貧富の格差が拡大し、固定化している、と言うのです。これらをすべて肯定するわけではありませんが、確かにその傾向は否定できません。

 現代は大学全入時代ですから私の身辺でも大学で学ぶ若者は多くいます。しかし、いわゆる超難関の超一流大学に入学したという話はほとんど聞こえてきません。このままいけば我が国は富裕層と貧困層の格差がますます拡大し、固定化し、二極構造の階級社会になっていくことでしょう。

 目を転じれば太平洋を隔てた対岸の大陸にはアメリカンドリームというのがあります。これは「一発当てれば大富豪になれる」というアメリカらしい野望です。事業で成功したり、大発見・大発明をしたり、あるいはプロスポーツ選手になったり、などで巨万の富を築く人は今も珍しくありません。そしてアメリカはこう言う人達の活力によって支えられているのです。アメリカは膨大な人口を抱え、また世界中から優秀な研究者が集まってく来ますから人材は豊富です。そして有能な人材が豊富にあればこそエネルギッシュに成長できるのです。今我が国はこんなアメリカと競争しています。

 競争に勝つには突出して優れた人材が必要です。そう言う人材は貧困層からも富裕層からも芽生えてきます。しかしジャパニーズドリームがなくなった我が国では貧困層から出た芽は育つことが出来ません。貧しさのどん底から這い上がってきた野口英世のような話はすでに夢物語なのです。

富裕層という「狭い畑」から出てくる芽だけに頼っていては我が国は人材が乏しくなります。貧困層を含めた広範な層から出てくる多くの芽を大事に育てる必要があるのです。国を牽引するような人材になるかも知れない大事な芽を、空疎なきれい事の教育で腐らせているのですから国が衰退するのは当たり前なのです。


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記事とは関係ないけど、昨晩は8時半に就寝して、途中11時にトイレに行きたくなって目が覚めたら、うちのはまだ起きていて、たまたま LINE にメッセージが入ってきたので返信して再び布団へ。5時半に起きたので9時間近く寝てたかなあ・・・。それでもまだ眠いから「怠け病」かも知れない。


posted by poohpapa at 06:03| Comment(4) | おすすめサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする