2021年04月19日

拡散希望、ということでご協力、私も同感だから 12

これも、NPO法人「百人の会」のメルマガより、


川内時男先生の活動報告(基)
(元徳島県公立中学校校長)

90、国家観なき教育論は「きれいごと」になる(拡散希望)

 「教育は国の礎」とは教育関係者でなくとも誰もが言います。またこれを否定する人はいません。

しかし私にはこの言葉がただのお題目になり、言葉だけが踊っているように感じます。この言葉を本当に言葉通りに理解しているなら、教育関係者は自分が携わっている教育がこれからの国づくりにどう結びついていくのかと考えるはずです。それを考えないままに「教育は国の礎」などと言っても空念仏にしかなりません。だから空論のきれい事になるのです。

 我が国はこれからどう生きていけば良いのか、またどういう国でなければならないのか、そのためには国民にはどうあってほしいか、そしてそういう国民になってもらうにはどういう教育をすべきかと、国の未来像から教育のあり方へと考えを辿るはずです。つまるところ、明確な国家像をもたなければ国の未来を見据えた教育は出来ないと言うことです。

近年、我が国の衰退は我の目にも明らかです。コロナワクチンの開発にも後れを取ってしまいました。もはや科学技術立国などとはおこがましくて口に出来ません。どうしてこんな体たらくになってしまったのでしょう。「教育は国の礎」の言葉に従えば、これらの原因は全て教育が衰退したことにあります。国の行く末に何の危機感も持たず、何のビジョンも持たず、「子供が笑顔で伸び伸びしていればこと足れり」とするおめでたい教育を長く続けてきたのですから、こうなるのは当たり前です。

 何度も言いますが、私は自由伸び伸び教育を否定しているわけではありません。ただそう言う教育は基礎学力と人格の基盤が一応完成した高校教育以降にすべきだと言っているのです。

ところで、前回私は、国が発展するためには貧しい家の子でも努力次第で大成出来る社会でなくてはならない、と言いました。かつての日本はそう社会であり、それが我が国の強みでもありました。しかし現代の教育界、特に小・中・高校は「私高公低」です。いい教育を受けるには高い学費を払って私学に行くしかありません。しかし学費の払えない貧しい家の子は入学どころか、最初から選択肢に入っていないのです。

 つまるところ我が国が発展するためには公立学校が私学に負けないだけの教育をするしかないのです。しかしこれは道のりが遠すぎてにわかには実現できそうにありません。そこで一案・・・。

 厳しいバッシングを覚悟で提案します。全国の高校三年生の中から「非凡な才能の持ち主」と認められる者数百人を募り、大学進学後の経費(授業料・生活費)の一切を国が負担する奨学金制度をつくり、貧困のために志を断念することがないようにするのです。言わばこれは「将来我が国に貴重な果実をもたらしてくれそうな苗木」に十分な肥料を与える、という施策です。

外国人留学生という苗木に肥料をやることも無意味とは言いませんが、外国で実をならせる苗木よりも、自国に実を落としてくれる苗木の方がもっと大事だと私は思います。



まあ、素人考えで、ずっと以前から疑問に思っていましたが、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震や近年の台風による未曽有の被害に遭っている日本が、自国より優先して(私にはそうとしか見えないのですが)発展途上国の援助をするのは何故でしょう。時の総理が世界に被害の実情を訴えて、「復興するまで、予定していたODAは休止させて頂きたい」と宣言したとして、「先進国としての責任を果たしていない」などと他国から非難を浴びるものなんでしょうか。先ず自国のことを考えて当然かと・・・。

私は、個人の付き合いも外交も「こちらが思っているほど相手はこちらのことは考えていないもの」と確信していますので、「日本が多額の支援をしていた国」が、何かあった時に日本を支持してくれるとは限りませんし、そうなったら我々の税金は「捨て銭」になりますよね。今は、日本が100億円の支援をしても、中国が200億円の支援をしますからアッサリ上書きされてしまいますしね。

「ODAなんて、個々の国が国益を図って支援するより、国連に一度集めて、国連が公平に割り振ればいい」と思うのですが・・・、悲しいかな、国連は正常に機能しておりません。

川内先生のご意見と重ねれば、日本に「希望した大学に経済的な理由で進めない日本人学生」が大勢いるのに、留学生を募り手厚く支援する・・・、不思議でならないのです。

日本はビル・ゲイツですか?

有り余る資産の中から支援するなら文句は言いませんし美しいことだとは思いますが、日本人の中にも「明日の米を心配している人」が大勢いるのに、どうしてよその家のことを心配しているんでしょう。そんなだから、在日に集られて(いいように)食い潰されるのです。当然に、日本にある朝鮮人学校に対して補助金を出すなんて以ての外。それは本国がすることではありませんか?、お人好しにも程があります。

現在の奨学金制度、私は詳しくは知りませんが、大いに欠陥があるのでは?、と思えてなりません。様々な補助や保護、先ず日本人に対して「基本的な修学や生活」ができるように使って、余ったのなら留学生や発展途上国を支援すれば良い、と思いますね。余らないか・・・。

何事も、優先順位が大切、だと思います。なので、川内先生のご意見に激しく同意します。

posted by poohpapa at 05:55| Comment(6) | おすすめサイト | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする