アミメニシキヘビ飼い主男性の長かった17日間と取材対応でみせた「反省」「ヘビ愛」
週刊女性PRIME [シュージョプライム] 2021/05/23
体長3.5mのアミメニシキヘビが、飼主が無断で飼っていたアパートから逃げ出した件、17日ぶりに見つかって、その間の飼主の誠実な(?)対応もあって、ネットでは飼主を擁護する声もあるが・・・、ぺット不可物件でそんなものを飼っていた時点で著しく不誠実だと言える。
不動産屋(管理会社)からすると、とんでもない話。体長3.5m・・・、逃げ出したなら、小さな子供や犬猫なら捕食できる大きさ。空腹でもあっただろうし、事故が起きていたとしても不思議ではない。そもそも、ペット禁止のアパートで飼うこと自体が間違い、赦し難いこと。バレてから「手放します」「もう飼いません」と言ったって遅いし、信用などできない。「見つかって良かったね」では済まない話。家主からすれば、部屋も天井裏も、大掛かりな清掃や消毒をしなければならなくなるし。
ふつうは、ペットを飼いたい場合にはペット可物件を探すもの。ペット可であったとしても「どんなペットを飼うか、何匹飼うか」は正しく申告してもらうことになる。たいていは小型犬か猫いずれか一匹のみ。多頭飼いを認めると、とくに猫の場合、「2匹」といっていたのに5匹6匹、野良猫まで保護して飼うケースもある、いや、あった。その他の場合は、家主さんとも相談して、飼主の人柄を見て決める。
私は、ペット不可の物件の場合、契約時に借主に対して、「こちらの物件はペット不可ですが、小鳥、金魚、熱帯魚はとくに許可なく飼って頂いてかまいません。ただし、大きな水槽を複数並べて飼うのはNGです。どのへんから不可になるか、と言えば、動物の場合は四つ足から。ハツカネズミ、モルモットくらいからダメになります。小鳥はOKですが、オウムくらいになるともうダメです。文鳥やインコくらいまで、とご理解ください」と話している。それでトラブルになったことは無い。
蛇は足が無い・・・、だから四つ足ではないが、ケージでなく水槽で飼えるくらいのサイズならOKだとしても、爬虫類は貸主の許可が必要。今回の場合、無断で飼っていたのだから弁解の余地なし、しかも大蛇だし。ペット可物件であっても、大蛇の飼育が認められる物件など無い。そもそも、素人が飼える生き物ではない。本当に蛇(大蛇)が好きなら自分で飼おうとはしないんじゃないかな。
アメリカでは、こないだ、ペットの虎が逃げたしたとかで、見つけ次第「射殺」される可能性が高い。日本でも、猟友会に依頼して、逃げ出した大型動物や、餌を求めて街に下りてきた熊なんかを射殺するケースもある。動物からすれば、「お腹が空いて餌を探していただけなのに、なんでこんな目に遭わなくちゃならないのか」と言いたくなるだろう。犬や猫のようにペットになる動物もいれば、そもそもペットには向かない動物もいる。人間の勝手な思い込みで、或いは「好きだから」という理由で、本来なら自然の中で生きるべき動物を飼育するのはやめたほうが良いと思う。