昨日、当社管理のアパートに入居して頂いている高齢女性の部屋に、今後のお世話をして頂くために、地域の包括支援センターのスタッフの方と伺ってきた。私もあと半年で70歳、他人様のことより自分の心配をしなければならない歳だ。私の家にも地域包括支援センターと民生委員の方から「様々な相談に応じます」とのミニパンフが入っているくらい。うちのはそれを見て笑っていて・・・ <`〜´>
うちの入居者さんはあまり転居しない。なので30年もの付き合いになる入居者さんも多い。定年退職後も入って頂いたりしているから「そろそろ施設に入るのかな」という人もいて。つまり、若い人は少なくて、中高年の入居者さんばかり・・・。それぞれが老人ホームみたいになっていて、私はそこの管理人みたいなもの。近所まで行った際には立ち寄って「お変わりないですか?」と声を掛けるし。
若い時から老後に備えている堅実な人もいれば、福祉を当てにして無計画に生きていたであろう人もいる。地域包括支援センターは、そういう人も含めて老後の人生がなるだけ不自由なく幸せに生きられるよう手助けしてくださるのだが、基本的に無償のサービスなんだから、スタッフの方には頭が下がる。
収益が望めるワケでなく、国から補助金が出ているのか知らないのだけれど、相手の無茶苦茶な要求や勝手な言い分に対しても怒ったり叱ったりすることもなく丁寧に話を聞く。それがお仕事とはいえ、私なら「いい加減にしなさい、誰のために来てやっているんだよ!」と席を立ちたくなる。後で、お近くにお住いの家主さんのお宅にも(状況を説明するために)一緒に行って頂き、お話を伺っていて涙が出たほど。
社会はそういう篤志の方たちによって支えられている、と痛感した。失礼な話だが、いろいろなご苦労に見合った給料を頂いているとは思えない。対象の相手は歳をとって体が固くなって自由に動けないから、頭も固くなっていて、まあ「これでもか」と我が儘を言うが、真摯に向き合ってくださる。普通に「いい人」というくらいのレベルの人格では務まらないお仕事だろう。
たまたま昨日のスタッフの方がいい人だった、ということでなく、私も何度かその地域包括支援センターに電話しているから、皆さん同じようにいい方だと分かる。
昨日訪問した高齢女性、電話で私が「地域包括支援センターのスタッフと〇日に訪問したい」と言ったら、「具合が悪い」とか、「コロナのこともあるし、その日は(自費で頼んでいる)ヘルパーさんも来るから、何人も来られたらウザったい」とか、「〇〇家は今までに予防接種というものを受けたことが無い。だからウイルスを持ち込まれたら死ぬんですよ」とか言っていて、最後は私が「もう15年も付き合っているのだから、一度くらい私の言うことを聞いてもらえないか」と叱って了解を取り付けたのだが、昨日の夜、落ち着いたのか、「本当にいい人を紹介してくださって・・・」とお礼の電話があった。
「だから言ったじゃねえか!」という言葉をグッと飲み込んだ。本当に世話が焼ける (^◇^)
実は、立川の店から調布のアパートまで片道1時間の距離を「郵便局にお遣いに行ってほしい」と私を呼び出した高齢女性である。毎月呼ばれることになりそうなので、近くの地域包括支援センターが代わってくれると助かるのだが、おカネに関わることは社会福祉協議会が一回につき千円の手数料で行うらしい。私に頼めば(こちらは経費や人件費が掛かるけど)タダで、そのことは本人も認識している (おい
地域包括支援センターと社会福祉協議会と介護団体と役所がどう役割分担しているのかは知らないのだが、これから高齢の入居者が増えるのは確実で、それに備えてしっかり勉強しておきたい。
さて、今日は午後から、昭島(立川駅から4駅)で、不動産業者が高齢者や障害をお持ちの方のサポートをすべく講習会が開かれるので参加する。主催者側の話だと、この地域の不動産業者は社長が支部の役員をしていても非協力的で、高齢者を門前払いする会社が多いんだとか・・・。それは実によく解かる。
何度も書いているけど、そしてそれは私が自営業だから可能なんだろうけど、「人間、50歳を過ぎたら自分の職責を通して社会に恩返しする生き方をすべき」と思っているから、これからも自分で役に立てるなら積極的に協力していきたい。まあ、それでも、立川市と武蔵村山市の生活保護受給者の部屋探しはしたくないけどね。どちらの生活福祉課も、人は代われど「人間のクズの集まり」だと思っているから。