一昨日の水曜日、いつものようにモーニングに行った帰り道、立川女子高校の敷地の真ん中を突っ切る通りを歩いていたら、女性二人と男性一人の3人組に「おはようございます」と挨拶された。見覚えのない顔である。だが、実に爽やかな雰囲気と感じの良い笑顔で、思わずつられて反射的に挨拶を返した。
「NPO法人の方ですか?」と訊くと、「違います、高松町で接骨院をやらせて頂いていて、私たちで何か地元に貢献できることは無いか、と考えて、朝のゴミ拾いをさせて頂いています」とのこと。
うちの街では某NPO法人がよくグループで清掃作業をしているが、それは契約して対価を頂いていての話で、いつも揃いのジャンパーを着ているから、その3人組はNPO法人では無さそうだとは思ったけど、まさか接骨院のスタッフが自発的に清掃しているとは思わなかったから感動した。店の前の通りではなく、店からしたら裏通りで、もっと言うなら、立川女子高校が生徒にさせてもおかしくない場所である。
傍からは、どこの誰が清掃してくれているのか全く分からない。声を掛けなければ「どんな人たちなのか」知らずに終わってしまうし、挨拶は返しても、私のように話しかける人なんてほとんどいないだろう。聞けば、店のPRの為にやっているワケではなく純粋に奉仕の精神でしていることのようで、頭が下がる。
「やらされている感」が全く無く、「地域のお役に立つこと」を喜んでいる感じだった。そう言えば、中央線の線路の下をくぐって立川駅の南口と北口を結ぶ歩行者用のトンネルを、いつも「一目見てホストクラブのお兄さんと判る制服のグループ」が清掃しているが、個々の店のPRはしてなくても、「我々は白い目で見られがちですが、こんなこともしているんですよ」と訴えているかのようで、そういうのとは全く違う。
正直なところ、制服で清掃作業をしている人たちの脇を通るのは怖い。偏見かも知れないけどね。
うちの高松通り(立川通り)商店街は、歯科医院と不動産屋、薬局、整体院、最近ではカレーの専門店、の、5つの業種しかないくらいに競合していて、オープンして5年とのことだが、私はその接骨院の存在を全く知らなかった。うちから50mくらいの距離なのに・・・、まあビルの3階だしね。
私のブログなど高松町の住人で読んでくださっている人などいないだろうけど、私も役に立ちたい。
その接骨院(チェーン店)は、
立川高松接骨院
なるほどね、「Google のクチコミ評価が4.8」というのも頷ける。私が出会った3人組、ただのバイトスタッフでなく、それぞれがスポーツマッサージなどの資格を有していた。それなのに朝の清掃・・・。我々の業界で言えば、3人とも宅建士の資格を持っていて朝の清掃をしているようなものか。例えが悪いけど。
私も、店の前を両隣くらいまで雪かきしたことがあるけど、後にも先にも27年でその一度だけ、いつのことやら思い出せないほど。お店をやっていてもいなくても、みんなが彼らと同じような気持ちになって行動したなら、立川が、いや、世の中が暮らしやすくなるだろうな。それが解かっていても私にはできないことだから、彼らに心から感謝。オリンピックではないが「感動を有り難う」という思いである。