昨日、伊勢丹に弁当を買いに行っていたところに発信人非通知での電話。
もしかして、朝日放送の「旅サラダ」の懸賞に当たったかも、と喜んで電話に出ると・・・、
「社長、今どこ?、駅前の交番まで来られない?、来てね、待ってるから」、と、耳が遠いから一方的に用件を言って電話を切る。いつもの生活保護の老婦人である。さっき、更新契約に来てくれて、今、駅前にいても不思議は無いけど、ひったくりにでも遭ったものか、嫌な予感がした。伊勢丹からだと徒歩3分、直ぐに駆け付けたが、姿が見えない。先客がいて警察官に何か相談しているから待つことに。しばらく外で待っていると、そこにやってきた。
駅前の交番に、というのは、単に交番の前を待ち合わせ場所にしただけだった。新宿駅西口かよ!?、である。新宿駅西口交番前は渋谷のハチ公前と並んで待ち合わせの名所だけど。これ、「駅前の交番に来てくれ」と言われたなら、何かの事件に巻き込まれたか、身元引受人を頼まれるか、だと思うもの。まったく人騒がせである。その場合、「駅前の交番の前まで来てくれ」と言ってほしいものだ、ほんと。
老「社長、早いじゃない、どこにいたの?」
私「いや、どこ、って、伊勢丹の地下で弁当を見てたんだよ」
老「いやさあ、今日は11月29日でイイ肉の日で、ルミネでも肉を安売りしていて行列ができてたけど、社長にはいつもお世話になってるから並んで買ってきたんだよ。持ってって」
私「そりゃあまあ今日は伊勢丹の肉売り場も凄い行列だったけど、何?、それでルミネに行ってたの・・・?、ネギも春菊も入ってるじゃん」
老「すき焼きでもやってよ」
私「いやいや、いつも申し訳ないし、世話になってる、って、それが私の仕事なんだから勘弁してよ」
老「いいじゃない、奥さんと食べてよ」
私「こないだも霜降り和牛をいっぱい頂いたばかりだし・・・」
事件でなくて良かったけど、これはこれで(有り難くはあるが)辛いものがある。私がしていることは書類の代筆と、以前にコロナのワクチン接種の予約を取っただけだし、霜降り和牛を頂いたんじゃバランスが取れないから。
そういえば、さっき更新に来た時に、「こないだ社長からいっぱいもらったポケットティッシュ、凄く助かったよ。こんなに鼻をかむとは思わなかったから」と言ってたから、またポケットティッシュを大量に届けてあげよう。そう思って、帰宅して紙袋に詰めて、今朝、店に出る前に届けることにした。
うちには相当な数のポケットティッシュがある。駅前に行く度にいろんな業種で配っているのを往復でもらっていて、一昨日の日曜日なんか20個もゲットしている。たぶん一生もらわなくても足りるくらいあるだろう。なので、ここんとこBOXティッシュは使っていない。
うちのが「おとうちゃん、ティッシュ配りの人に絶対に顔を覚えられているよ」と言うが、私は気にしない。もらってあげれば向こうも助かるだろうし、私はいつも「ありがとう」と声を掛けていて、たまに「ご苦労さま」という言葉とともにお菓子を渡すこともあるから。そんな通行人、他にいないだろうな。あ、だから顔を覚えられてしまうのかも。
それはともかく、その老婦人には、またこれからも様子を見てポケットティッシュを届けてあげよう。
あ、ポケットティッシュといえば・・・、最近、駅前でポケットティッシュを配っているご婦人と世間話をするようになった。とても感じが良くて真面目で苦労人である。私のほうから訊いたワケではないが、「うちは母子家庭なんですよ」という話が出た。みんな頑張っているんだ・・・。そうだ、今度美味しいお菓子を届けてあげよう。
まあ、以前には親しくなった後で嫌な思いをしたこともあるから適度な距離を保ちつつ・・・。
ご縁があったいろんな人と損得抜きで「思いやり」のキャッチボールができたらいいな、と願っている。