2022年09月16日

泥臭い話、相続の話

先日、元妻の母親が亡くなったが、その7ヶ月前には父親が亡くなっている。当然に相続問題が起きる。

今となっては私には全く関係ない話だが、元妻がこの記事を読むであろうことを前提に書いておきたいことがある。何度か書いているから、以前の記事とダブる内容が含まれることをご容赦頂けたら、と思う。

私と元妻は自分たちで買った埼玉の3LDKの新築マンションで暮らしていたが、義父から「ここも老朽化してきたから建て替えようと思っている」と言われたのを機に、義父母との同居を提案した。元妻が三姉妹の長女で、下の二組の妹夫婦はハッキリ言って全く気が利かないから、三姉妹の誰かが義父母の老後のお世話をするなら我々が一番適任で自然だろうな、と思ったし、その機会を逃したら同居は不可能。

元妻から提案させると、「2世帯住宅ならいい。そちらの建物の名義は〇枝(元妻)にしてもらいたい」と言われた。つまり、私との共同名義ではダメ、ということ。それでいて、11年後に私が家を出る時に義父は「私は今まで坂口さんのことを自分の息子だと思って接してきたつもりだ」と怒ったりして。なワケない(怒

同居する際、私から女房(元妻;以降女房とも書く)に二つの条件を出した。一つは「相続を受けるな。できれば、両親が亡くなるまでに使い切ってもらって、『ああ、楽しい人生だった』と思いながら逝ってほしい。不動産は妹たちに渡して我々はここを出て行けばいい。これから両親に旅行に行ってもらったり美味しいものを食べに連れて行ったりするから、それを妹夫婦が見たら『財産目当』だと勘繰るだろうから、そうすると俺はやりにくい。だから(今は相続放棄できないけど)最初にそう宣言しておいてくれ」ということ。

もう一つは、「どんなに人柄の良い両親とであっても、一緒に暮らしている人間にしか分からない苦労や辛さというものは必ずあるものだから、それを、あなたやあなたの妹たちがちゃんと解かってくれているな、と思えれば、俺はどんな辛いことがあっても我慢するから」というもの。妹たちは隣の義父母にお中元やお歳暮を届けていたから、まるで分かっていなくて、本音が透けて見える。苦労が足りないんだろうな。

すぐ下の妹は、我々が引っ越してきた際に、下の妹を気遣ってのことだろうけど、「私はかまわないけど、お姉ちゃんとこで全部持ってったら承知しないからね」と女房にクギを刺している。そこは、こう言わなければならないところ。「お姉ちゃんとこで全部背負わなくていいんだよ。何かあったら私たちも協力するから遠慮なく声を掛けてね」、と。その妹、一部上場企業の副社長の息子と結婚していて、カネには困っていない。結婚した時から旦那名義のアパートがあるし。だが、何かと言えば「イエス様」「イエス様」で、プロテスタントのペンテコステ派の信者。私からすれば「イエス様に向き合うより先ず人と向き合え」という話。

で、相続の話。3人姉妹で下の妹たちは自分の家を持っている。相続が発生したなら今の生活のままカネが入ることになる。元妻は揉め事が嫌い、と言うか、長女として「いい恰好」をしたいから3等分しようとするだろう。そうすると、今の家を処分しなければならなくなる。現金や証券も遺しているだろうけどキレイに3等分するには全て現金化する必要がある。それは、「平等ではあるけど公平ではない」、と私は思う。

私は部外者だから、もう言ってもいいだろな。元妻は、介護こそしていないが、およそ35年も隣で暮らして、何かとお世話をしていたことと思う。妹たちは元妻が隣にいてくれたから、自分たちのことだけ考えて生活できていたのではないか。だとするなら、それを受けるかどうかは別にして、「お姉ちゃんが相続すればいいよ。今まで有り難う」くらい言えないものかねえ。あるいは、「お姉ちゃん、家まで売ることないよ。現金や証券の中からお姉ちゃんの相続税を払って、残りがあれば私たちが貰うってことでいいよね」、と。

世の中、こういう話は往々にしてあるみたいで、全く以って本末転倒だと思う。妹たち、気付かないだろうな。最初からそういうことに気が回るくらいなら、私はまだ元妻と夫婦を続けていられたかも、と思う。今、私にとって(ずっと一緒にいたい)最高の女房を得られたからそんなこと(復縁)は全く望んでいないけど。

それと、それまで3LDKのマンションで暮らしていたのが二世帯住宅では1LDKになって、中学生の長男次男と小学生の末娘と5人が暮らしていて、2階の一部屋に長男次男が、1階のLDKに夫婦と末娘が寝るのだから、「夫婦生活」も儘ならない。私が女房に「俺たち夫婦なんだから、誰かに目撃されてもかまわないんだし、(家ではできないから)ラブホでも行こうよ」と言ったんだけど、「いいよお、そんなの」と非協力的で、私は35歳から9年間セックスレス。自己弁護でなく、それで「浮気するな」と言うほうが無理。

それでいて、食事の支度以外の家事一切が私の役割。いくら共稼ぎだと言っても、食後の洗い物、掃除、洗濯、アイロンかけ等々が私に押し付けられて、食後の洗い物は長男に引き継いだけど、爆発寸前。2階に一間増築して家族5人が2階で寝るようになったけど、ある日の早朝、飼っていた犬が1階で亡くなっているのを発見して、「おーい、大変だよ、ラブが亡くなって冷たくなってるよ」と2階に声を掛けたら、女房が「かわいそ」と言う・・・、私を責めるように。私の所為??、それが離婚に至る引鉄になった。

女房の妹たちも義父母も、「私が女を作って出て行った」くらいにしか思っていないだろうけど、ただそれだけなら、今の女房ともとっくに別れているだろう。「自分たち親子には何の責任も無く、悪いのは、女癖が悪いあの男(私)」だと何ら反省することなく、ずっと思っていることだろう・・・。だから相続では揉める。

すぐ下の妹、子だくさんで、資産家の息子と結婚したけど家計が苦しいようで、にも拘わらず、3等分で相続を受けたら教会に寄付するんだろな。旦那が相続した分も寄付しちゃってるかも。統一教会と一緒で。

元妻は、私が家を出る時に「全財産を持って行った」と、私の兄弟(実家)や友人や、ご近所、管理物件の大家さん、同業者さんにまで話していたみたいだけど、私は全部置いてきているから事実無根な話。それでも、それについては私も怒っていない。そうでも言わないと面子が保てないだろうから。そこまで酷い噂を立てられていても、今回の相続では元妻に加勢したい。「住んでる家を売ってまで3等分する必要は無いよ」と言いたい。両親の世話を全くしていない妹たち夫婦には家があって「相続を受けるだけ」だけど、いろいろと他所からは見えないところで両親の世話をしていたであろう元妻(長女)が家を売って出て行かなければならないんじゃ「本末転倒」な話。だけどまあ、私には関係ないから好きにすればいいさ。

年齢的にもアパートを借りるのは困難だから、古くて安いマンションでも購入するか、施設に入ることを検討すればいい。間違っても、「3人の子(の誰か)に自分の老後の世話をさせよう」などと考えないこと。親と子供とは全く別の人格、親が子供の幸せの足枷になってはならない。その為に産んだんじゃないしね。

3姉妹で知恵を絞って妥当な落としどころを探ればいい。その際に、旦那の意見は聞かないほうがいいだろな。聞くな、といっても無理だけど、今までが今までだからマトモな知恵(提案)が出るとは思えないし。

相続・・・、中途半端に遺されるのが一番「揉める素」だと思う。何十億と遺してくれるなら生前に税理士なんかが付いて対策しているだろうけど、中途半端に遺されるなら遺産なんて無いほうがマシ。それなら兄弟姉妹がずっと仲良くしていられるから、そのほうが遥かに幸せではなかろうか。元妻、頑張れ(おい


【 追記 】 我々が両親と同居する際に「相続は受けない」と宣言していて、両親が亡くなったら不動産(住んでいた家)を妹たちに渡せばよい、というのは、両親が不動産以外の資産を使い切ってくれているのと、日ごろ妹たち夫婦が我々の苦労を解かってくれているのが大前提。私が(20年ほど前に)家を出た後も元妻が両親のお世話をしていたのだから、全てを3等分するために元妻が家を売却して出なければならなくなるのは「違う」と思う。有り得ないけど、例え妹たちが「要らない」と申し出たとしても3等分するだろうけどね。妹たち夫婦がこれまで何の気遣いもなく、それでいて当然の権利として3等分したものを受け取る、その為に元妻が「今住んでる家を売却して出て行く」、というのは理不尽で寂しい話だと思う。

客観的に見れば「不動産は元妻が相続して金融資産を3姉妹で3等分するのが最も公平では」、と思う。

posted by poohpapa at 06:33| Comment(9) | TrackBack(0) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする