2022年12月28日

有り難いけど、困るんだよね

当社管理の物件に入居している老婦人から朝イチで電話があった。

「社長、ちょっと寄ってくれない?」とのこと。用件は今まで一度も訊いたことがない。役所から封書が届いたから見て欲しい、か、高級食材をくれるか、そのどちらかである。耳が遠いから一方的に用件だけ言って会話が成り立たない。となると、寄るしかない。行ってみたら、案の定、だった。

「今年一年世話になったね。これ、今年の締め、持ってって」、とビニール袋を差し出す。中身が透けて見えていて、本鮪の中トロの刺身と牛肉。相手は生活保護だし、私がしているのは管理会社としての仕事。個人的にお礼をして頂くような話ではない。貰い放し、というワケにはいかないから、こちらもたまに美味しいものを届けようとするが、「要らない、そんなもの食べたない」と強烈に辞退。本当かどうかは不明だ。

「あのね、私がしていることは仕事なんだよ、だから気にしてもらうことはないんだからね。うわあ、高級な刺身だなあ。私も、いつもいつも気にしてもらうのは辛いんだわ。これ、黒毛和牛の霜降りじゃん、美味しそう。だからもうこんなことしないでいいんだよ。ちょうど正月にすき焼きをしようと思ってたから助かるわあ。だいたいが〇〇さんは生活保護を受けているんだから、こんなことでおカネを使わないで自分の為に使いなよ。いい感じでサシが入っていてA5ランクの肉、うちのと二人で食べるのにちょうど良い400gかあ。毎度言ってるけど、もうこれからは気を遣わないでね。おかげで、いい正月が迎えられそうだわ

と言って頂いて帰った(おい

それで「相手の気が済む」と言ってもなあ、本当に辛いものがある。まあ、何か頼まれた時に快く引き受けるしかないか・・・。

今年の暮れは、あちこち(いろんな方)からお菓子を頂いた。それを適当に配っていたりもするけど食糧庫がお菓子で一杯。それらは相手からの感謝の証で、言わば、ある意味「不動産屋の勲章」みたいなものかも知れないな。えへん!、うちの店ほどお菓子を頂く不動産屋も少ないんじゃないかな、とは思う。

さて、腰が猛烈に痛いけど、今年最後の Jonathan's のモーニングに行ってこよう (^^♪

posted by poohpapa at 06:26| Comment(2) | TrackBack(0) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする