昨日、災害医療センターに腰のMRIを撮りに行った。そのついでに会計窓口に寄ったのだが、
会計窓口の(20代前半と思しき)お姉さんに「あのさあ、4月30日から5月4日まで入院していて、最初の日は個室が空いてなくて4人部屋に入って、5月1日から4日までの3泊は個室に入れてもらってたんだけど、個室料金、4泊分請求されて支払ったみたい。一泊分を戻してくれませんか?」と言うと、「ああ、その場合は4日分を請求することになります」だと。「なワケないでしょ!?、私が4日の午前中に退院して、その部屋に直ぐに次の患者さんが入ったら、私とその患者さんの両方に個室代を請求するワケ?」と訊けば、「はい、そうなります」だと。「それだと二重取りになるじゃん!」と言ったら困ったように下を向く。
上から上司っぽい男性がきて、同じ説明をする。「あなたが出た後のお掃除やベッドメイキングもしなければなりませんし・・・」と言うが、「そんなことは知らない。片方から個室料金を貰えばいいでしょ。4日の午前中に退院しているのに4日の個室代を請求されるのは納得いかない」と言ったら、奥に引っ込んで、しばらくして出てきて、「では今回は当方の説明不足ということで一日分16500円をお返しします」だと。
最初っからそんなふうに常識的に判断して対応すれば良かったんだよ。と思いつつ不安になった。で、戻ってから、当社の元入居者の国立病院の看護師長に電話したら、「うちもそうですよ。その場合、3泊4日なら4日分を請求してます。病院は午前零時が基準になっていますから。救急で午後11時半に病院に担ぎ込まれて個室に入って翌早朝に退院しても、つまり、半日もいなくても、二日分を請求されます」だと。
元師長さんからは改めて丁寧なメールを頂いた。差額ベッド料の件では同じような疑問を持つ人がたくさんいるようだ。同じような相談がこれまでに何度も寄せられているとかで、実は、差額ベッド料に限らず、入院していれば日数でカウントされる入院基本料なども含めて、医療機関で発生する費用は0時起算。ただ、これは個々の病院独自の決まりではなく、広く医療費の請求のときに適用されている全国一律の決まりで、医療者にとっては「当たり前」の考え方なので改めて説明することを省きがちなのかも、だと。
通常、ホテルなどに宿泊した場合は、泊数で請求されるだけに、一般社会と異なっている。入院する際に書かされる誓約書の一番下に、そういう断り書きがあるようだが、これから入院して手術しようとしている患者は「それどころ」ではない。説明もされていないし。病院側からすれば今までずっと「当たり前」で通ってきた話で、しかも病院側が損する話じゃないのでスルーしてきたとも考えられる。私は納得しないけど。
他にも、友人に電話して相談すると、「病院はそういうルールになっているみたいだね。うちも泊数+1日分を請求されて支払ったよ」と言う。てことは、窓口で「納得いかない」と騒いだ私のゴネ得ってことになるか。それは不本意。まあ今でも、病院(医療側)のルールや常識のほうがおかしい、とは思うけど、さっき返してもらった16500円を返しに行ってきた。窓口のお姉さんに「他の患者さんが気付いていないか納得しているかは別にして、文句を言った人間だけ返却されるのは不本意なのでお支払いします」と伝えて返し、「嫌な思いをさせて悪かったね」と詫びたら、「いいえ、大丈夫です」と笑顔が返ってきたので安堵。
ついでに、「私が入っていた個室、どう考えても一泊16500円の部屋じゃないです。いいとこ5000円でしょう、高すぎます。適正な価格にするよう検討してくださいな」とお願いしてきた。変わらないだろうけど。
実は不動産屋(賃貸の現場)でも、ごく稀に、こういうことは起きている。入居者が何かの都合で1ヶ月の退去予告なしで「今週中に引っ越します」と連絡してきて、その場合、1ヶ月先までの家賃を支払わなければならず、次の入居者が直ぐに決まって、数日家賃がダブって入ることがある。家主さんには責任は無いけど家賃の二重取りみたいなことが・・・。それにしても、病院(医療)のルール、改善してほしいもの。
※ 手術から半月、退院して12日も経つけど、しんどいわあ。少し歩いても息切れするし。歳だからか💧