2023年06月17日

相手にも儲けさせてあげよう、という気持ちは大切

昨日、ビックカメラの地下「時計売り場」に行って、ロレックスのショーケースを見たら、6本くらいしか並んでなくて、しかも驚くほど高い。定価とかメーカー希望販売価格とかあると思うのだけど、値段の表示を見てまたビックリ。デイトジャストでなく、あまり知られていないデザインで、ダイヤとか18金が使われていることも無いのに200万円以上、婦人用の時計でも最低178万円から。そこまで品薄なのか、と驚いた。

在庫の少なさもだけど値段が・・・、ね。だったら、私のロレックスも、あちこちの買い取り業者を廻って交渉すれば、もっと高く売れたのかも知れないけど、まあ、いい落としどころの値段だったと思う。それは、無理に自分を納得させているのでなく、本当にそう思う。なぜかと言えば、商売は、「自分がいくら得するか」だけ考えるのでなく、「相手にも(適正に)儲けてもらおう」という考え方が大切だと思っているから。

我々の商売でも、客から「無理な値下げ」や、「賃発(つまり日割り発生日)を数ヶ月先にしてくれ」とか、「礼金はゼロにならないか」と要求されることがあって、まあ、礼金ゼロは仕方ないとしても、自分の要求だけして家主さんの利益は考えない客がほとんど。それは、当たり前、ではないと思う。いつも言っているが、交渉事というのは「私はこれを譲歩しますが、あなたは何を(どれだけ)譲歩してくれますか?」が公平。自分の要求だけ突き付けて「聞いてくれたら申し込むよ」というのは、私からすれば恐喝もどき。私が、「ではその希望を家主さんが飲めば申し込んで、絶対にキャンセルしないと約束できますか?」と言うと、「はい」と言っていながらキャンセルしてくる客は多い。まあ、そういう奴は入居してもらわなくて正解。

話を戻して、私が売却したロレックス、私の相手をしてくれた店長が、「幾らくらいだと考えますか?」と言うので、「40万くらい」と言ったら、しばらく黙っていて、「私も、それくらいが妥当だと思いますが・・・、もしかして同業者?」と訊かれた。本当にそう思っていたかどうかは不明だけど、買い取っても、業者はそのまま売ることは出来なくて、10万かけてオーバーホールして、ベルトの駒を足したりすることになる。ギャランティーも付いていないから、業者からすれば50万で買い取ったようなもの。それを70万くらいで売るのかな。だとしたら妥当な価格、商談だったと思う。もちろん、「幾らで売るか」は向こうの勝手だけど。

ま、気持ちのいい取引で、私は欲しかった腕時計を買い、うちのにもお小遣いを渡せたから大満足 (^^♪

posted by poohpapa at 06:51| Comment(4) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする