持ち家だけど相続人もおらず、年金も貯金も少なくて老後の暮らしが不安な高齢夫婦や単身高齢者にとって、数年前から聞かれるようになった「リースバック」方式なるものは希望の星、飛びついた人も多いだろう。しかし、どんなに良い制度や仕組みでも、「全く良いことずくめで欠陥が無い」、なんて有り得ない。
いろいろ考えていたところに、以前もご紹介させて頂いた若き不動産屋の二代目「てつ」さんのブログの記事が非常に参考になるので再びご紹介させて頂くことに。その記事は、てつさんのご親族の実体験も書かれていて秀逸。当然に、リンクを貼らせて頂くご了解は頂いた。リースバックを検討中の方、必読。
見ていられない売買
2023年10月31日(火)
みずほ銀行でも、メリットとデメリットを紹介している。
言えることは、まず、業者の選択が大切、ということ。複数の業者から話を聞き、正直にデメリットを説明してくれるかどうか、その上での価格の比較。自分たちに該当しないメリットやデメリットもあるしね。個人的な感覚だと、元々が自分の持ち家だったのに家賃を払って借りる、ってどうよ!?、と思ってしまいそう。
我々夫婦は間違いなく私のほうが先に死ぬだろうし、その後にうちのが死んだら市に寄付するか他人にあげてしまうことになりそう。私の子供には相続させない。その頃にはもっといい方式が生まれていそう。
リースバック業者、たいていは建売業者であることが多い。今、土地を探している業者から毎日2件くらいは営業電話が入るし、店番しているとよく営業の訪問を受ける。だが日参しても成果は上がらないと思う。なかなか売土地なんか出てこない。リースバック方式なら、将来的に確実に建売用地になるし、早ければ数年で明け渡してもらえる。入居中の元の所有者が亡くなるからでなく、契約違反による退去で。
それだと惨めな人生になる。死ぬまで家賃等を支払えそうになければリースバックはやめたほうがいい。