何度も書いているが、私は自他ともに認める(不動産屋にあるまじき)無類の方向音痴で、
こないだ、21日の水曜日(定休日)、いつものように Jonathan's のモーニングに行って、そのまま床屋さんに行って、散髪を終えて帰宅すべく立川駅の南口に向かって歩き始めて直ぐに40代前後と思しき女性から声を掛けられた。「あのお、このへんに〇〇皮膚科ってありますか?」だと。地元の人間だと思われたんだろな。女性の手元を見るとスマホに位置情報(道案内)の地図が出ている・・・、どういうこと??
自慢じゃないけど、私の案内よりスマホの「マップ」のほうが、ン百万倍以上正確だよ。でも、目の前に困っている人がいる・・・。スマホの地図を見せてもらったが、ある程度の土地勘が無いと分かり辛いかも。「私は聞いたことが無いので一緒に探しましょう」と言って歩き始め、後で分かったことだが、スマホの地図を見ながら反対方向に歩いてしまっていた。そこに、たまたま店の前で水を撒いているご婦人がいた。
私が、「すみません、このあたりに〇〇皮膚科ってありますでしょうか?」と訊くと、水やりの手を止めて丁寧に教えてくれた。「ああ、それでしたら、今、向こうにベージュ色の車が路地から出ようとしているのが見えますか?、あの路地を右に曲がって、しばらく行くと左側にありますよ」だと。ベージュ色の車・・・、見えない。100m以上先だし、私は目が悪いからボンヤリとしか見えない。だけど、仕事の手を止めて教えてくれているのに、そこで「見えないんですけど・・・」と言うのも申し訳ない。お礼を言って歩き始めた。
私に声を掛けた女性に「どちらからおみえになりましたか?」と訊くと、「私は立川なんですが、北口に住んでいて、南口には滅多に来ませんから、不案内で・・・」と言う。なんだ、それなら私と一緒じゃん。スマホの地図を見ても行き方が分からない、そこも私と全く一緒。ただ、ここで女性に不安を与えたくはない。
ベージュ色の車が表通りに出ようとしていたのはだいたいこの辺りかな、というところまで来て、ひょいと右側を見たら、50mくらい先の左側に〇〇皮膚科の看板が・・・。「あ、ありました。あれですね」と言うと、「有り難うございます、お忙しいのに申し訳ありませんでした」と感謝の笑顔が返ってきた。良かった。
私は、店にいても、歩いている時も、実によく道を尋ねられる。暇でもあるし、近所(徒歩10分くらいまで)なら、地図を書いて渡したりせず、だいたい目的地まで一緒に行く。お菓子のバラ蒔きと一緒で、笑顔が返ってくるのを見るのが最高に幸せで楽しい。「私は方向音痴です」などと書かれたプラカードをブラ提げているワケにもいかず、相手には分からないだろうけど、方向音痴に道を尋ねられてもなあ。スマホのマップアプリ(地図)を見ても行き方が分からないならアプリの持ち腐れ。ま、人のことは言えないけど(滝汗