当社を通して中古戸建を購入してくださったお客様の家の内装工事が完了したということで、お客様と一緒にチェックしに行ってきた。もちろん、何か不備があったなら私からダメ出しすることになっていたのだが、驚くほどに新築同然。当初は売主側の業者の見積もりで200万円ほどだったのだが、うちが付き合いを始めたばかりの業者を紹介したらほぼ同じ工事内容で130万円、それでこの完成度なら文句ない。
私は仲介料を一銭も値引きしておらず、お客様からも「勉強してよ」などと言われてないから丸々受け取っていたが、何かで役立って手数料分くらいは得してもらおう、と考えていた。あと20万円ほど・・・、漏電遮断器の具合が悪かったので、その修理費用を当社で持たせて頂くことにした。強く固辞されたけどね。
で、昨日、そのチェックをしている最中にスマホが鳴った。アットホームからで、「広告物件に反響がありました。お客様が直接お話することを希望していますのでこのままお繋ぎします」とのアナウンス。それはたまにあることで、出てみたら「住宅新報のコラムを拝見して感動しました。実は世田谷に賃貸マンションを持っているのですが、そのことで相談に乗って頂きたいのですが・・・」とのこと。嬉しいしもちろんOK。
近々こちらまで来てくださることになった。私はそういうことで手間賃や相談料なんてものは頂かない主義。それと、何かのトラブルなんだろうけど、現在は他社が管理をしているだろうから、どんな会社でどんなポリシーの会社かは知らないけど、基本的に他社の管理物件を当社で引き受けることはしない。アドバイスさせて頂いて、それを実行して頂いて、それでも改善されなかった時だけ引き受けることにしている。ただし、この仕事を始めて36年間で一度も無いけどね。仲良くしている業者なら、相談者の了解の下、私が管理会社と話をすることもある。と言っても滅多に無いんだけど、非弁行為になるかもだし怖いよね。
専門職の不動産屋が、困っている家主や借主の相談に乗ったら非弁行為だなんて・・・、おかしな話だ。ではあるけれど、ここから先は弁護士に相談したほうが良いだろうな、と思ったなら弁護士を紹介しよう。
それにしても、同業者だけでなく、家主さんも住宅新報の私のコラムを読んでくださっているのは嬉しい。