久しぶりにあんなに楽しい時間をすごさせてもらったけど、今頃になってドッと疲れが出てきた。コロナ以降は無かったなあ・・・。横浜は何度か訪れていて、いつも「みなとみらい」とか、とにかく港周辺を観光していて、何度来ていても、それでも飽きないし訪れる度に新しい発見がある。今回は一泊して良かった。
誘ってくれた横浜在住のTさんに心から感謝。で、小旅行の様子より先に、私が買ったお土産の話から。
Tさんが「奥さんへのお土産にしてもらおうと思っているお菓子があるから、それを持って帰ってよ」と言っていて、私の知らないお菓子。いや、本当は知ってたハズの、それどころか食べたことがあるお菓子だったみたい。うちのが覚えていて、後で「何年か前に、大家さんのN様から頂いてるよ」と言っていたので。
それが、このお菓子、
鎌倉紅谷の「クルミッ子」
5個、8個、16個入りがある。それより大人気なのが(通常は商品にならない)「切り落とし」の袋詰め。
12日の午後、ハンマーヘッドにある店に行くとショーケースはほぼ空、つまり完売。女性店員が一人だけポツンと店番をしていたので、「だいたい何時に完売するの?」と訊いたら、「12時頃には・・・」とのこと。私が「ほんとは隠してる物があるんでしょ?、店長には黙っててあげるから出しなよ」と言ったら大笑いして、「本当に無いんですよ」と言う。11時に開店して12時には完売・・・、仕方ない、明日また出直そう。
もう無い、買えない、と言われたら欲しくなるのが人情というもの。翌朝、ホテルをチェックアウトして9時半にハンマーヘッドに向かうと、ビルそのもののオープンが11時だったみたいで、外に20人ほどの行列が。ホテルのチェックアウトは11時までで、ホテルからはゆっくり歩いて15分くらいの距離だから、もう少しゆっくりして、11時ちょっと前に行けばいいか、と思っていたけど、とんでもない話。10時頃には我々の後ろに30人くらい並んでいた。ビルの中には他にも店はあるけれど、みんな切り落としが目当てみたい。
「切り落とし」は製造工程の中で出てくる物。食パンの耳と同じで量は少なくて、販売数に限りがある。とはいえ、とにかく安い。ちゃんとした商品と比較したなら激安。自分ちで食べる分にはそれで十分だろう。
それにしても、老体には1時間半も並ぶのは辛い。幸い、我々の前に並んでいた高齢婦人二人と、大阪の吹田市から来ているというご婦人と親しくなって、お喋りしていたから助かった。いくら仲が良くても高齢の男同士で黙って並んで1時間半は辛い。たまたま、ご婦人たちが「ちょっとトイレに・・・」と言って列を離れ、しばらくして戻ってきたので、「お客様、一度列をお離れになったのでしたら、恐れ入りますが行列の最後尾に並び直して頂けませんでしょうか」、と言ってやった。「真面目な顔をして言うのが怖い」だと。
まあ、そうやって、自分より前に並ぶ人を一人でも二人でも蹴落としていかないと「切り落とし」にはありつけないかも、だから、ね。それでも我々の直前で「はい、終わりました」と言われたらショックだろうなあ。
ビルのオープン5分前くらいになって、店のスタッフが「切り落とし」購入の整理券を配り始めたんだけど、我々の後ろ20人くらいのところで「本日の販売分はここまでで終了しました」と大声で伝えていて、買えなかった人も1時間くらいは並んでいただろうから、もっと早く整理券を配布すればいいのに、と思った。
とにかく、当初は「早く来すぎたかな」と思っていた我々もギリ(3袋の)購入権をゲット。危なかったなあ。
【 つづく 】