昨日の朝、いつものように、うちのとテーブルを挟んで向かい合って朝食を食べた。その後で・・・、
洗い物を済ませた頃合いを図って、うちのに「ちょっとこっちにきて座って」と声を掛けた。「え?、何の話??」と、うちのが訝しそうな顔をしていたけど、もし私が「他に女ができたから別れよう」などと言ったなら、「ふ〜ん、分かった、いいよ」と言っただろうな、とは思う。うちのは性格的には「世間の男以上に男」だから。もちろん、私の用件はそんなことではない。私のヘソクリが入っている箱を見せてこう言った。
「こないだヘソクリを数えていたら23万と千円あったから、おかあちゃんに20万あげる。僕は3万もあれば困らないから」と伝えて20万を渡した。その20万、全部ピン札で、旧札(野口英世)が50枚と、新札(北里柴三郎)が150枚。厚さにして2cmほど。これが全部万札だったらなあ・・・、と思う。そのピン札、お店の釣銭用に両替することもあるけど、今のところ、銀行でおカネを引き出したりすると、ほぼピン札。
うちのは専業主婦だし私の稼ぎがわるいのでヘソクリなど作れないと思う。だから、今回が初めてではなく、いつも適当に貯まったところでうちのに渡すようにしている。必ずそうするか、と言えばそうではないけどね。今年の元旦の能登半島地震の際には、うちのに「ヘソクリが20万くらい貯まったけど、これ、能登半島に義援金として送っちゃっていいかなあ」と訊いたら、アッサリ「いいよ」と言う。3.11の時も45万。
うちのは物凄く「おカネに綺麗」だから助かる。「何か欲しいものがあれば買えばいい」と言ったんだけど、「ピン札で渡されたら使いにくいよ」と文句を言いつつ受け取ってくれた。私は、何が嬉しいって、そういうことができる自分を幸せに思える。で、残りの3万は「お菓子のバラ撒き資金」に消えていくんだろうな。
うちのが、「なんで泣いてるの?」と言うけど、「それはアナタに感謝しているからだよ」と本音を伝えた。
これからも適当に貯まったところでうちのにあげよう。優先順位として、大災害が起きなければ、だけど。