結論から言えば、ローン引き落とし通帳の残高を「0」にします

たいていの場合、公共料金の引き落としも同じ通帳になっているでしょうが、それらは落ちなければ振込票を送ってくるので、多少面倒であってもその都度振り込みで支払うか別の通帳から落とします。

銀行は「払ってくれ」と督促してくるでしょうが、無視します。

既に「使用禁止命令」なども出され、住人は退去を余儀なくされていて、「とてもローンと家賃の両方を払うことなど出来ない」との声も聞こえてきますが、両方を払う必要はありません。移転先の家賃だけ払えばいいし、自治体が家賃を補助あるいは免除してくれるなら、それはそれとして受けて、ローンの支払いは「凍結」します。

なぜ残高を「0」にするか、と言えば、当然に銀行は抵当権を設定しているハズですから、ローンの支払いを止めて、銀行に「約束どおり抵当物件を差し出せばよい」のです。ローンを払わないと信用に傷が付く、と心配する人は多いでしょうが、そんな心配は無用です。住めないマンションのローンを延々完済まで払い続けるのと、ちょっとの間信用が傷付く可能性と天秤に掛けたなら、私なら迷わず後者を選びます。大事なことは、これ、「借金を踏み倒す」のではない、ということです。ちゃんと(ローン締結時での)銀行の評価以内の額でローンを組んで、万一の場合は銀行が差し押さえますよ、という約定の下に「抵当物件を差し出している」のですから、単に借金を踏み倒したり、家賃を滞納するのとは訳が違います。今まで持っていたクレジットカード等もそのまま使っていられます。

この問題、どんな経緯を辿り対策法を模索したとしても、そして銀行が大量の不良債権を抱え込むことになったとしても、結局は国や自治体が全て(税金で)補償することになるでしょう。

で、既に支払い済み分をどうするか、ですが、それは「授業料」です。人によりバラつきがあるのは致し方ありません。私は、マンションを買った人が「貯金を全てハタイてしまっている」とは思えませんし、「欠陥マンションを選んだ責任」も幾らかはあるでしょう。

ヒューザーの説明会などで住民が「社長を出せよ!馬鹿野郎!」などと叫んでいますが、愚かなことです。早晩、関係した会社は倒産に追い込まれます。補償など出来る訳がありません。潰れる前に(潰させない程度に)引っ越し代をせしめるのが得策です。例えば、1万の原価に3千円の利益を乗せて1万3千円で売っていて、瑕疵があったからと売った商品全てを1万3千円で買い取る、なんてこと、出来ません。利益は既に人件費や経費で飛んでいるでしょう。社長や役員が私財を投げ打ったとしても、不可能です。被害者が交渉する相手は売主や建設会社、設計会社、ではありません。「国」と「自治体」です。

ローンを支払わないのは別の意味(目的)もあります。個人や住人管理組合として国や自治体や企業を動かそうとしても限界があります。皆がローンの支払いを凍結すれば、放っておいても銀行が国に働きかけてくれます

「そんなことに税金を使うなんて」という意見もお有りでしょうが、購入者が「適法に審査が通っている(建築基準法に適った)建物」と思ってしまうのは無理もないことですから、税金の投入も止むを得ないと思います。問題は、見過ごしていた役人の責任をどう追及するか、でしょう。巨額の税金を投入するなら、そういう事態を招いた担当者の職務怠慢の責任はキッチリ追求して重く処罰して欲しいものです。これは「民間の検査機関の問題」ではありません。

繰り返します。借りたものは返すのが鉄則ですが、これは「借金の踏み倒し」や「賃料滞納」とは違います。堂々と通帳残高「0」にすべきです。まあ、もうひとつ本音を言えば、銀行はバブル崩壊時に多額の税金を投入してもらい、今は空前の利益を上げています。これくらい面倒をみたって「どうってことないでしょ!」くらいに思っています。それに、どこか一行くらいいち早く「当行は当該マンションのローン支払いを免除します」と打ち出す銀行があってもいいのに、と思っています。銀行ってのは自己保全に汲々とする体質から抜け出せないものですね。もし、やってれば預金がずい分と集まったでしょうに。それでいて、そう宣言したとしても結局は国が面倒みてくれることになるのですから、株主代表訴訟も起こされません。

いずれにしろ、住民が再びマンションを買うことはないでしょうね。車のローンも組めなくなったりするでしょうが、その程度なら大した問題ではないでしょう。私は「こんなの、株で損した、くらいの話だろうに・・・」と思っています。冷たいのかなあ・・・^_^;

言うまでもなく、私の意見は「言いっ放し」です。「正しくはない」かも知れませんが「一理はある」、と思っています。

それにしても、姉歯さん、事件と何の関係もない「ヅラ疑惑」まで取り沙汰されてしまって、何ともお気の毒ですね(*^^)v