一昨日、当社の出資者M氏(株40%所有)から携帯に電話があり、どうしても私と社長と3人で年内に話し合いをしたい、とのこと。
M氏「いつなら都合つきますか?」
私 「26日なら」
「その日は社長が具合悪いと言ってるから、他の日は?」
「あとは予定が入ってたり片付けたい用事があるから難しいです」
「27日は?」
「仕事納めでバタバタしています」
「じゃあ28日は?」
「水曜日です。個人的な用事はその日に片付けたいんで・・・」
「こっちは29日でもいいんだけど」
「29日から出かけますので・・・」
「何処に行くの?旅行なの?」
「女房の実家です(東欧4ヶ国なんてとても言えない:爆)」
「実家って何処?」
「岩手です」
「年内に話し合いをしたいんだけど、いつならいいの?」
「どうしても、とのことなら24日ならナンとか・・・」
「じゃあ、24日の5時にお店に行くから」
とにかくネチっこい性格で、自分のことしか考えない人です。
表面上は穏やかに話していますが、用件は判っています。
私をクビにしよう、という相談です(笑)
今の店を始める時に、社長とM氏とで開業資金(社長が140万、M氏が217万)を出してくれて、社長には毎月1万、M氏には毎月2万ずつ役員報酬を支払っていて、M氏には既に300万以上になっています。先日の役員会で、社長は「そんなに儲かってないんだから、自分の役員報酬はもういいよ」と申し出てくれましたが、M氏は「私の2万は○○さんは何が何でも死守してもらわないと困る!」と譲りませんでした。要するに、売り上げに関係なく「永遠に払い続けなさい」という要求です。
2年ほど前には「毎月3万にならない?」と聞かれましたが、私の給料でさえ3割カットしている状況ですから、もちろん断りました。
元々、社長には「元本が終わってもMさんには生きている限り毎月2万を払っていこうと思っています」と伝えてあって、社長も「それでいいんじゃないの」と容認していました。ですが、「何が何でも」などと「そうするのが当然」のように言われれば「なんだかなあ・・・」です。
月2万というのは株式投資で考えるならもの凄い配当になります。
200万を株に投資したとして、株主配当は余程の優良企業でも年2万くらいです。当社は24万ですから、不労所得としては充分な額でしょう。定額以外にも、売買手数料が入った時には別途配当を出しています・・・が、M氏の立場からすればそれでも不足なんでしょう。
と言いますのも、元々、M氏が不動産部の開業資金を出したのには狙いがありました。当時M氏が勤めていたMホームが賃貸管理を止める時に職権で自分が資金を出した当社に管理を移しておいて、自分が定年退職したら「当社に乗り込んでくる→老後は安泰」という人生設計だったようですが、開店当初から私と衝突してしまい徐々に距離を置かれてしまうようになったので、老後の人生設計が狂ってしまったのです。ですから、私に対しては「恨み骨髄」なんですね。それは、理解できます。逆の立場なら私も怒るでしょう。
M氏への2万は、実質的に経理を見ている専務(社長の息子)に「お店の売り上げの5%を送金」した中から払われることになっていましたが、専務は「何の役にも立っていない人間に払う必要は無いから放っておきます」と言っていて、10月からM氏に送金していません。
それで、M氏から1週間ほど前に問い合わせがありました。
「約束したカネが入ってないんだけど、どうなってるの?」
「私は決められたとおり社長に送金しています」
「ああ・・・そうなの・・・。いや○○さんは送金してるとは思ってたんだけど・・・、ああ、そうなの・・・」(疑ってたくせに;怒)
それで「納得いかない」となったようですが、私に言われても^_^;
ましてや、そこから「クビ」に発展したのでは堪りません(爆)
社長は、「M君とは長い付き合いだけど、もう降りてもらってもいいかな、とは思ってるんだよな」と仰っていました。M氏はナンと「自分が社長になって、社長には会長になってもらえば良い」と言ってるそうで、「そうすれば私の取り分は月2万なんてモンじゃなくなる」という目論見でしょうが、それは社長も専務も受け入れないでしょう。
M氏がどういう切り口で話してくるか、は想像がつきます。
「私がココの社長になりますから」と言えば私が「出て行かざるを得ない」と踏んでいるようですが、それは読み違いです。
社長からは「M氏とモメても構わない」とのお墨付きを得ていますし、M氏に私をクビにする権限はありません。私をクビにしたら「月2万」も入らなくなります。何故なら、管理させて頂いている家主さんの大半は、私が独立したなら私に付いてきてくださるでしょうから。
ハッキリ言って、14年間に構築した人間関係は簡単には崩せません。その間に起きた様々なトラブルが、家主さんと私との信頼関係を強固なものにしてくれていますから。ただし、それでも信頼関係を築けない家主さんがいるのも事実です。そういう家主さんは、現在も「首の皮一枚」で繋がってるだけです。いろんな人がいますから^_^;
Mさんは焦っているように思います。向こうは年内に話をつけたい、との思いでしょうが、年の瀬にリストラされる人間の気持ちに全く無頓着、というのは頂けません。相手にも生活が有るのですから。
社長に、「私は独立しても構いませんよ。Mさんが『ココは(資金の半分以上を出した)私の店だ』と言うなら私が出て行ってもいいです」と伝えてあります。独立するなら社名は「悪徳不動産」にしますよ、もちろん。理由は二つです。「一発で社名を覚えてもらえるし忘れられることもない」のと、「そういう社名にすれば、悪いことは(やりたくても)一切できない」(戒めになる)からです。
これは強がりではなく、私自身はクビになっても困りません。むしろ困るのはM氏です。私をクビにすることで溜飲は下がるでしょうが、更に人生設計が狂うことになります。社長は「M君は社長の器ではないし誰もついていかないだろう。長くももたないと思うんだよな」とも仰っていて、それは同感です。
24日の話し合い、どうなることやら(^^♪
お陰で、楽しいイヴになりそうです(超爆)