2008年11月20日

不動産業苦節18年、久々に巡ってきた美味しい話

「久々に巡ってきた」というより「帰ってきた」話、ではあるが、

店番をしていると、ひょっこり珍しい顔(Kさん)が入ってきた。

そのKさんとのエピソードは過去にも記事にしているが・・・、

「久しぶりじゃん、どうしてたんだよ?」と訊くと、「いやあ、いろいろ有ってさ・・・」と苦笑いする。それで私にはだいたい察しがつく。

「また奥さんのことでしょ?」と訊くと、「うん」と言う。

「うちのがまた家出して、200万も借金してたんだよ。だから、これからそれを清算しなくちゃいけなくてさ、頭痛いよ、まったく」

聞けば、この10年間で家出は10回以上、その度に捜索費用やら借金の清算やらで費やしたカネが1千万以上、とのこと。それで「どうして別れないのか」、私は理解に苦しんでいる。私なら、家出してくれたのを幸いに、絶対に探したりはしない。ま、ハッキリ言わせてもらえば「穀潰し(ごくつぶし)」の女房でしかない。

Kさんに少し遅れて店に入ってきた奥さんは、Kさんの苦労をよそにアッケラカンとしていて、まるで他人事である。「ダメだこりゃ!」である。奥さんが所用で店を出ると、Kさんの怒涛の愚痴が始まった。

思い起こせば10年以上も前のこと、しょっちゅう「ヒマか?」とばかりにうちに出入りしていたKさんの相談に親身に乗っていたのだが、或る時「女房が家出しちゃってさあ・・・」と相談に来た際に、話を聞いて即座に、「Kさんさあ、そんな女房、別れなよ。くっついてても絶対にイイことないから」、と真正面から本音をぶつけたのだが・・・、

Kさんはテーブルに置いてあった灰皿を振り上げて私の脳天に振り落とそうとした。そりゃそうだろう、未練があるから悩むのであって、諦めがついているなら相談になんか来ない。自分でもそう思っていたとしても人から言われれば頭にくるのは当然である。

しばしの睨み合いの後、Kさんは灰皿を静かに下ろしたが、逆上していたから、一歩間違えば私は死んでいたかも知れない。それくらい危険な要素を持っている人なのだ。

そうであっても、相談を持ちかけられれば本音を言ってしまうし、激論になることもしばしばある。いくら途中で降りたりしないでトコトン付き合うのが私の持ち味だといっても、ちとヤバかった。

結局別れずにいて、今日までの10年余りの間に、家出回数は10回を超えることになった。で、先日、うちに来て、しみじみ言う。

「やっぱり、あの時に言われたとおり別れてたら良かったね」、と。

それで、こう話した。

「Kさんはダメンズウォーカーの逆なんだよね。ダメ女しか愛せなくて、どんなに苦労させられてもカネがかかっても捨てることが出来ないんだよ。でも、奥さん何も解かってないからこの先も更に苦労させられることになるし、今からでも別れた方がいいと思うよ」、と。

実は私は、過去にKさんが付き合っていた女性の何人かと会っていて、いずれの女性も今の奥さんとは比べ物にならないくらい可愛くて賢い女性ばかりだったし、今でも電話一本で飛んでくる女性が何人もいるとのことだから、なんで離婚しないのか不思議なくらいだ。

「Kさんさあ、たぶん、何度も家出されて、さんざん苦労もカネも掛けさせられたから、それで別れられなくなっちゃうんだろうね」、と言うと、「まったくそのとおりなんだよ」、と寂しそうに笑う。


で、私が「早く別れろ」というのには他にも事情(理由)が有る。

Kさんの母親が再婚していて、近々莫大な遺産相続を受けることになりそうなのだが、それも、そんなに遠くない将来「一人っ子」であるKさんが相続することになりそうなのだ。

Kさんは、「自分の死後、奥さんがアッと言う間に浪費してしまう」であろうことは判っている。それだけは嫌だ、と言う。

「お袋が相続した時点で、お袋と相談して不動産を換金したいと思うんだけど、その時には相談に乗ってくれるかなあ・・・」と訊くので、もちろんOKした。と言うか、10年前からその話は聞いていて、「Kさんと縁を切らなければ必ず私のところに話が来る」と信じていた。

なぜなら、

Kさんと私は、Kさんが私の頭上に灰皿を振り上げて睨み合った時にしっかりと信頼関係が築かれていたから、である。普通に考えれば、その時点で信頼関係が壊れていた、と思われるだろうが、そうではない。互いに真正面から相手の目を見て本音で話したのだ。Kさんも「私が体を張って意見してくれている」、と解かっていただろう。

私はその時のことを一度も責めなかったし、Kさんも「別れろ」と言われたことを根に持っていなかった。それどころか、今となっては「あの時」に私の進言を聞いていれば良かった、とも思ってくれている。

何億、いや何十億という不動産売買に絡めることになるから、多少手数料を負けてやっても、それだけで3年は食っていけるだろう。

危険な目にも遭っているし、それくらいのことが無ければ、不動産屋なんてやっていられるものではないわーい(嬉しい顔)






posted by poohpapa at 04:05| Comment(4) | お客さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
恐ろしい女性ですね。こういう人の頭の中って、どうなってるんだろう
Kさんにとって、良い方向に行くといいですね。
papaさんにとっても(^_^)v
Posted by まま at 2008年11月20日 18:19
ままさん、こんばんは

これね、結局Kさんは別れられないんじゃないかと思います。今までだって何度も何度も赦してしまってますでしょ。別れられるなら、とっくに別れてますよね。

この奥さんは、何も考えていない人、です。自分が今、何をしているのか、誰にどんな迷惑を掛けているのか、全く解かっていません。怖いといえば、そこが怖いです。

私は売買は専門外なので、話が来たら、仲の良い同業者さんと協力して進めたいと思っています。もちろん手数料は山分けですが、日頃お世話になってますし、独り占めしようとは思いません。

そういうところは欲が(有るようで)無いものですから(*^^)v
Posted by poohpapa at 2008年11月20日 21:16
興味を惹きついついおじゃまさせていただきました。

いいブログですね☆

また立ち寄らせていただきます!
Posted by なべちゃん(^_^)v at 2009年06月30日 23:14
なべちゃん(^_^)vさん、こんにちは

返信が大変遅くなりまして、誠に申し訳ありませんでした。

お褒めに預かり光栄です。有り難うございます。今後ともどうぞ宜しくお願いします。
Posted by poohpapa at 2009年10月14日 16:55
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