2008年12月06日

「申込金って払うものですか?」

ある女子大生さんが就職の為に都内に引っ越そうとして、新宿の業者から物件を紹介されたのだが、まだ入居中とのことで室内は見られず、外観と環境と間取り図だけで決断を迫られることになった。

そこそこ気に入ったのだが、中が見られるのは年末とのことで、「他からも問い合わせが入ってるから申込書だけでも先に入れてくれ」と言われて書いたのだが、「1ヶ月分の申込金も必要」とのこと。

それで私に相談してきた。

「それって、払わないといけないものでしょうか?」
「業者はどのように説明したの?」

「本当は、そういうのは預かってはいけないものなんだけど、日も経って既に二番手三番手の申込みが他から入っているので、申込書だけでは押さえられません。もしもあなたがキャンセルした場合は、もちろん全額お返しします。と言ってました」
「その通りですね。法律上、賃貸仲介では物件を止める目的で申込金、手付金、預り金、その他いかなる名目でも金員を預かってはならないことになっています。それは、あくまで法律上は、ということであって、現実的には無責任に申込書だけ入れて、他の物件も当たる客がけっこういるものだから、申込金を入れさせることで申込みをしたという意識を持たせることは業者にとって必要なことです。本当はいけないこと、キャンセルしたら全額返す、と説明しているなら、その業者は信用して大丈夫でしょう。もし心配なら一筆もらっておいてください」

お客さんはそれでもうすっかり安心してくれたようである。

それが証拠に、

「明日、詳しくお話を伺いたいのでお邪魔していいですか?」

と言っていたのだが、待てど暮らせど、連絡は無かったわーい(嬉しい顔)



posted by poohpapa at 04:00| Comment(0) | お客さん(入居者) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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