朝食を終えて一息ついていたタイミングでNYにお住まいの(私たち夫婦がお借りしているマンションの)家主さんからお電話を頂いた。
うちのマンションの家賃管理をさせて頂いていて、管理報告のメールに「うちの部屋のお風呂が故障したので修理しました」と書いていたのだが、「修理代をこちらに請求してください」とのこと。
ふだんはメールだけの遣り取りで、滅多に電話をすることもないし、私から電話をすると、直ぐ家主さんのほうから掛け直してくださる。日本から国際電話で話したら凄く高いが、なんでも、日本での市内通話より、いや、NYから隣町に掛けるより安く掛けられるのだとか。
だからということではなく、私の管理報告のメールをお読みになって、私に負担させまいと即行で電話をくださったものである。
実は、私たちがお借りする際に、うちのと「エアコンや給湯器なんかが故障したら修理代や交換費用は僕たちが負担すればいいよね」、と決めていたので家主さんにご請求するつもりは無かったのだが、家主さんは「そういうのは私が負担すべきものだから、来月の家賃から是非差し引いてください」と、わざわざ電話してくださったのだ。
家主さんは「領収書も要りません。信用してますから大丈夫ですよ」とも仰ってくださって、何とも恐縮してしまった。ではあるが、景気が後退していてうちの会社も例外ではないから非常に助かる。
最初の方針を変更するのは不本意だし、私のほうがお世話になっている立場だから心苦しくもあるが、ご厚意に甘えさせて頂こうと思う。
自分で言うのもナンだが、こういう遣り取りは実に気持ちがいい。通常は、ほとんどが「どうやって相手に払わせるか」という駆け引きになるもので、管理会社として家主さんと入居者の間に入って辛い思いをすることもしばしばあったが、今回は「全く逆の話」だから。
2008年12月16日
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