2008年12月21日

ひなたちゃんの経過報告

ひなたちゃんは12日の深夜、動物病院に連れて行かれて、そのまま今も入院していますが、気に掛けて頂いている読み手さんもいらっしゃるかと存じますので、とりあえず経過報告させて頂きます。

結論は(勿体ぶって)後回しにさせて頂きます。

一昨日の夜、私がちょうどお風呂から上がった8時半頃、院長先生から電話があり、「口で息をしていて極めて危険な状態なので、Mさん(飼主)に連絡が取れ次第、来て頂けますか」とのこと。Mさんは自転車で勤務先から直接向かい、私たちは車で駆けつけました。

病院に着くと、ひなたちゃんは相当弱っていて、意識は混濁して苦しそうに口で息をしていました。お腹が動くことでかろうじて生きているのが判る、という様子で、先生は「今晩が峠かも」とのこと。

私たちもMさんも、その姿を見て「永遠の別れ」を覚悟しました。

ずっと一晩中付き添っているワケにもいかず、後ろ髪を引かれる思いで一旦帰宅しました。先生が「何かあれば夜中でも連絡します」と仰るので、「電話、来ないでくれよ」、と願っていました。

翌朝Mさんに電話して「先生から連絡あった?」と訊くと、「無かったです」とのこと。「じゃ、乗り切ったんだ」と話していましたが、ひょっとして「亡くなってしまったのだから夜中に電話して起こさなくても」と配慮してくださったのかも、と最悪の事態を想定して恐る恐る先生に電話すると・・・、

「それが、ビックリするくらい回復してるんですよ」とのこと。

実は、後で聞いた話では、先生も「昨日、来てもらってる最中に息を引き取るかも」くらいに思っていたそうで、私も信じられないほどです。今日は自力でゲージの中のトイレに入って用を足したとか。

昨晩は、「口で息をする」(猫にとっては末期的な状態)ほどではないにしても、息苦しそうにしている、とのことでした。

いろんな検査の数値は一進一退を繰り返していますし、まだ予断を許しませんが、ひなたちゃんの生命力を信じたい、と思っています。


で、ここまでのドキュメンタリーです。

以下は「ひなたちゃん」でなく「ひなた」と書きます。

ひなたを12日の深夜、動物病院に連れて行って、そのまま入院させることになったところまでは前回の記事で書きました。

13日の夕方、Mさんの勤め先である理髪店を訪れ「閉店後に様子を見に行けるか」訊いたのですが、マスターに気兼ねして「行きそうにない」様子。理髪店は閉店後も雑用がたくさんあります。「このこと、マスターは知ってるの?」と訊くと、「まだ話してない」とのこと。

それで私からマスターに事情を話すと、「何かあったのかな、と気になってたんだけど、訊くのも悪いかなと思って訊かなかったんですよ。そういうことなら直ぐ行ってあげなよ」と快く言ってくれましたが、Mさんは「いいっスよ、後で行きますから」と強く辞退しました。後で、と言ったって、それでは動物病院も閉まっていて、必ず面会できるかどうか分かりません。せっかくマスターが快く「行ってあげなよ」と言ってくれてるのに固辞するのです。

Mさんは責任感が強く義理堅くて、公私の区別はキッチリつける人です。どんなに周りが「そのほうがいい」と言っても、最終的には本人の判断、なんでしょう。かえって余計に辛くさせちゃいました。

仕方がないので我々は先に車で行くことにして、競輪場の近くまで来た時に、うちのに「やっぱりMさんを迎えに行って、強引にでも連れて行こう」と話し、お店まで迎えに行くことにしました。

Mさんは驚いてましたが、たまたまお客さんはいなくて、マスターが店の前で私たちの車が消えるまで見送ってくれたのですが・・・、

Mさんは車に乗った後も、「店長が『いいよ』と言ってくれてもマズイっすよ」、とぶつぶつ言うので、「あのさあ、それってマスターを信用してないことになるよ。厚意に甘える時は甘えちゃっていいんだよ。今、先ず考えなければならないのはお店のことでなくひなたのことだと思う。一番辛い思いをしているのはひなたであって、Mさんが行けばひなたは安心できるじゃん。人間社会のことはその後で考えればいいことでしょう」、と言ったのですが、「たしかに正論ですけど、お店の事情があるんですから」、とまだ気にしてました。

私はそういうところは強引です。だからこそ、「Mさんはお店のことを気にして辞退したけど私が強引に連れて行った」ということでお店に対しては大義名分が立ちます。そういうことなら悪者にでも何でもなります。だいいち、例え一人二人お客さんが帰ってしまったとしてもマスターはそんなことでゴチャゴチャ言う人ではありません。

動物病院に着いて先生から詳細な病状の説明を受けた後、ゲージで点滴を受けているひなたと対面しましたが、Mさんはもちろん、我々夫婦もウルウルきました。Mさんの呼びかけにひなたが前足を動かしたのが感動的でした。ひなたは病院のゲージの中でワケも解からず、たった独りで心細いことでしょう。ミューの時と同じです。やはり無理矢理にでも連れて行って良かったです。

実はMさんがひなたと対面している時、私は外に出てマスターに電話を入れました。「お客さんが一人待ってるけど大丈夫ですから」と言ってくれたので、後でMさんに伝えるとホッとしてました。

一日経って、肝臓などの機能は回復してきましたが、尿によって排泄される毒素が極端に少なく、体温も低くて危険な状態でした。

その13日の夜0時頃、先生から電話があって、「再び発作が起きていますので危ないかも知れません。今から来ること出来ますか?」とのことで、再びMさんと二人で病院に向かいました。

小康状態でしたので病院には2時間ほどいて帰ることにしました。

帰りの車の中で、「やはり、もう一日早く気が付いて連れて来ていれば、と悔やまれます」と後悔していたので、「それは、後になってみて初めて解かること。仕方がないと思うよ」とだけ話しました。


14日の日曜日は、とくに進展は無かったので、Mさんも私たちも病院には行きませんでした。その後は20日の昼まで一進一退を繰り返していて、冒頭の先生の電話に繋がります。

先生は、この10日間、ほとんど碌な睡眠を取っていらっしゃいません。昨日、その同じ動物病院で猫を診てもらっている入居者さんの車に便乗して面会してきましたが、一昨日とは打って変わって回復していました。今回の事情を知っている入居者さんが先生に「リポビタンゴールド」を箱で差し入れしてくれてたのが嬉しかったです。

私は飼主ではありません。今後はあまり口を出さないで見守っているつもりです。いちおう、「何かあればいつでも起こしてもらってかまわないからね」、とだけ伝えてあります。

先生は、「ダメかな、と思っていても回復する時もあれば、大丈夫かな、と思っていても急変する時もあります」、と仰っていて、その通りだと思いますが、それでも、ひなたの生命力を信じたいですね。

無事に退院できたなら、病院のスタッフさん全員を招いて祝杯を挙げたい、と思っています。きっとそうなるでしょう。




あ・・・・・、私は飼主ではなかったんだ・・・^_^;
posted by poohpapa at 05:55| Comment(4) | プライベート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

ひなたちゃんがんばれ!

うちの嫁の猫は21年とかなり長寿でした。何度か死に掛けましたが都度治療&復活して。。。

結構偏食な子だったので長生きしないかなと思ってたのですが。(誰かさんみたい(最近始めた夜勤バイト明け&酔っ払いでちょっと毒舌です。汗))

猫の生命力には驚かせられる事多々ありますよ。今回は猫パワーを信じましょう。
Posted by おやぢ at 2008年12月21日 08:55
おやぢさん、有り難うございます

実は、ひなたちゃんが生まれたのと、私がブログを始めたのがほぼ同じ時期なんです。2004年の2月なんですよ。1週間位しか違わないのです。なので、ひなたちゃんの命の灯が消えるのが私は怖いのです。うちのノルンも、ひなたちゃんと出会ってなければ、我が家に来ることも無かったでしょうし。

猫パワー、信じたいですね。

応援、有り難うございます。もの凄く嬉しいです。
Posted by poohpapa at 2008年12月21日 09:32
お久しぶりです・・・忘れられているかもしれませんが。
いつもお邪魔しています。

ひなたちゃんの様子、とっても気になっていました。
書いてくださってありがとうございます。

我が家のチャミも、尿結石の持病があっていつも心配していますが、猫の強い生命力を信じたいですね。

かわいいノルンちゃんの写真もいつも見てますよ。
Posted by chami at 2008年12月22日 23:52
chamiさん、おはようございます

忘れてなんかいませんよ〜(*^^)v

ひなたのこと、気に掛けて頂いて有り難うございます。昨日も、飼主のMさんとお話していて、病状は一進一退のようです。ずっと点滴を続けているので血液も薄くなっているみたいです。元気なら体の中で新しい血液を作り出すものでしょうが・・・。

体力が落ちているので「精細な検査」が出来なくて、今の病状の根幹になっているものが未だ不明なんです。今出来るのは、血液と尿の検査、レントゲン撮影までで、そこまででは病原が判らないようです。

先生も懸命に治療してくださっているので、後はひなたの生命力だけですね。

これからも応援よろしくお願いします。
Posted by poohpapa at 2008年12月23日 06:20
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