一昨日、仕事上の或る依頼人と一緒に馴染みの饂飩屋さんに飲みに行った際に聞いた話。これが何とも傑作な話だったのでご紹介。
先年、立川の或る資産家のお婆ちゃんが亡くなって、遺族が遺品や遺産の整理をするために集まった席でのこと。
相続人の全てが揃い、皆の前で金庫を空けて、現金やら証券、貴金属の類などを全て出し、もう出し残しはないか、と、ふと金庫の奥を見ると、紙が貼ってあって何やら書いてある。
遺産分けに影響する文章ではないか、と、皆が緊張する中、剥がしてみたら、そこに書かれていた言葉は・・・
「いつまでも 有ると思うな 親と金」
自分の死後、子供たちが全員揃って金庫の中身を確認するであろうことを見越しての貼り紙、である。
使い古された言葉ではあるが、子供たちにとって、その言葉は「どんな宝石や札束にも優る遺産になった」に違いない。
自分は「子供たちが笑い転げる姿」を見ることはできないけど、その姿を想像しながら息を引き取ったことであろう。
実は私も、死ぬ前に、子供たちに対して何か「仕掛け」をしてから死にたいと思っていたが、ここまで洒落た悪戯は出来ないかも知れない。だいいち、我が家には金庫も財産も無い(^^ゞ
このお婆ちゃんのご遺族が立川でイタリアンのレストランをしているとのことで、私たちも毎日のように前を通っていた。
気にはなっていたが今まで行ったことがなかった。そんな粋なお婆ちゃんの子供たちがやっている店ならぜひ行ってみたい。
帰り際、お勘定の際に、「いつまでも 有ると思うな 親と金・・・」、とボソッと言ってやろうと思う


(*^_^*)
なんか、そのお婆ちゃん、お金持ちなのに、【フーテンの寅】さんの映画に出演して貰いたい気がしました。
渥美清さんも、当の昔に亡くなって、しまったけれど、、、
余談ですが(クマはいつも余談の塊 爆)、
同じく故人の桂枝雀さんが、未だ桂小米(こよね…なんか字が違う様な) だった時代に、
TVの笑点で、
『いつまでも、有ると思うな、親と金…無いと思うな、長寿健康』と、答えておられたのが忘れられません。
ご自分は、あんな事になってしまわれたけど…
パパ様にも、あとん〜十年位は生きて欲しいものです(爆)
<<パパ様にも、あとん〜十年位は生きて欲しいものです
そう仰って頂くお気持ちは嬉しいのですが、この仕事を続けていれば長く生きられるものではありません。大手の不動産業者に勤めているなら話は別ですが、いえホント。
ストレスが健康に悪影響を与えるのが確実なら、タバコや深酒以上に心と体を蝕む職業ですよ。じゃあ、辞められるのか、と言えば、辞められません。生きていく為、ではなく、この仕事が自分に嵌っていて、まさに天職だと思えるからであります。
そのあたりは長谷川平蔵と似ているかも(*^^)v
ところで、その時の「笑点」、私も見てましたよ。今ならさしずめ「こんな感じ」、でしょうかね。
「いつまでも、有ると思うな、親と金…無いと思うな、振り込め詐欺」
(4872)
「いつまでも、ない(未来)。いつも、ない(過去)。のが金」
残してあげられるのは『希望』のみ。
なんかねえ、ゴルゴ13の話を思い出します。
ゴルゴ13が標的「青い目ザラス」を狙って孤島の監獄にわざと収監されるのですが、その監獄には「希望を持て」と囚人向けに掲示されていて、何のためか、というと・・・、
監獄所長曰く「人間『死ね』と言われたら生きたがる。『希望を持て』と言われたら絶望する。脱獄しようと思わせないためだよ」とのこと。
なるほど・・・、と思いました。
ハリケーンさんのお子さんが絶望しないことを祈ってます(*^^)v
私だったら・・・「金の切れ目が縁の切れ目」ですかね・・・
いや、親の言うことがいつも正しいとは限らないと言う意味で。
<<私だったら・・・「金の切れ目が縁の切れ目」ですかね・・・
怖いですね、葬儀の前に見られたら一番安いコースにされそうで^_^;