この不景気で、今まで家賃滞納していなかった入居者の中にも、滞納者が出始めた。間もなく40歳になる独身男性Nさんもその一人。
今までは早め早めに当社に届けてくれていたが、最近だんだんと遅れ始めた。しかも、何の連絡も寄こさず、こちらから連絡するまで知らん顔である。入金が遅れればその分は当社で立て替えて家主さんに送金しているのはNさんも分かっているのだし、他のお客さんならまだしもNさんの場合は私が「カチーン!」とくる理由があった。
その部屋を借りてもらう際、本来は駐車場込みで79000円だった賃料を、いろんな事情で生活が大変だと判っていたから家主さんに交渉して70000円に値下げして頂いた経緯がある。家主さん側にも長く空室になっていたので「早く決めたい」という事情も有って飲んで頂いたのだが、それでいて、契約しに来た時には「もっと安くなりませんかねえ」とアッケラカンと私に訊いてくる。
正直、「こんな奴の為に値下げ交渉してしまった」と後悔した。人柄は悪くないのだが、頭が悪い。甘やかせばつけあがるタイプだ。
一見すると腰は低く直ぐにペコペコ頭を下げるが、その程度の処世術で生きている。で、「極め付け」がコレである。
先日、先方から連絡がないので私から携帯に電話をすると、当然に電話番号が表示されているので、電話に出るなりNさんはこう言う。
「あ、Nです。私の声、辛そうだと判りますか?」、だと!
いかにも「風邪で喉を痛めていて声が出ません」と装っているのだ。本人曰く「風邪で仕事を休んでいて家賃を届けに行けなかった」と言うが、もう月の半ばである。言い訳にはならないし、そんなのは仮病だとミエミエで判っている。いい大人なのに精神構造が幼稚である。
先日、店に来てもらった際に、「うちも毎月の家賃の立替え負担がデカいんで、滞納者から延滞利息を頂くことにしました。Nさんにも支払って頂きます」、と言うと、思ったとおり「利息は勘弁してもらえませんかねえ」と平身低頭で頼む。
「でもねえ、Nさんだけ利息を免除する理由は無いんですよ。他の方とも不公平になりますから、これから先は遅れたら利息を請求します」と突っぱねると、ガックリと肩を落として帰っていった。
実のところ、他の入居者からは延滞利息をもらうつもりはない。見え透いた嘘をつかれて、言わば恩を仇で返されたのが許せないのだ。「言えば通る」、と勘違いされても困る。本人の為にもならないし。
月末にとりあえず1ヶ月分を持ってくることになったが、様子を見て、この先の延滞利息を免除するかどうか決めようと思っている。
しっかり日歩4銭請求してください
不都合などございません。宜しくお願いします。
延滞利息・・・、何年かに一人くらいにしか請求してないのです。悪質なケースだけなんですけど、今回は「子供の浅知恵」みたいで不愉快なんですよ。それで請求することにしました。
契約書に約定で謳ってあっても実際には請求しにくいものですね^_^;