コーヒーと言えば、東欧のレストランでコーヒーを頼むと不味いことこの上ありませんでした。ならば紅茶を、と注文すると、白湯が入ったカップとティーバッグが出てきます。美味しければ問題ありませんが不味いのなんの。紅茶として出てくるならまだしも、ティーバッグで出てくるとどうしても原価計算してしまいます。「オイ、原価10円もしないのに2ユーロ(300円弱)かよ!」と言いたくなります。
さて、出発便のダイナスティクラス席もガラガラで、たまたま私の後ろの座席に同じツアーに参加しているご夫婦が乗ってらっしゃったのでご挨拶に伺って少しお話をしました。後で知りましたがご主人は開業医をなさっていて、奥様は弁護士の資格をお持ちのようでした。
で、ツアーに2度あるフリータイムの過ごし方を伺うと、「いやあ、全然決めてませんよ。行き当たりバッタリですよ」とのこと。「でしたら、ご一緒しましょうか」と誘うと、「では、宜しく」と受けてくださいました。で、この時はまだ互いの職業は知りません。
初日のプラハの観光で、雪道で転倒しないよう膝を曲げながら長い階段を下りていたために両膝を痛めてしまい、ご主人にその話をすると、「痛み止めならたくさん持っているから後であげますよ」と仰って、昼食のレストランで同席した際、「これは弱い痛み止め、これは胃腸薬、あ、風邪薬もあげましょう。痛み止めは最初2錠飲んで2回目からは1錠で大丈夫でしょう。これで効かなければスーツケースの中にもっと強い痛み止めがありますから差し上げますよ。足りなかったら遠慮なく言ってください」との力強いお言葉。これで「職業がお医者さん」と判らないようならアホです(*^^)v
ご主人、最初は同じ東欧ツアーでも別の会社のツアーを申し込むつもりだったとか。そちらは利用航空会社がJALで、ビジネスクラスの追加料金が80万もして、それで、追加14万の私たちと同じツアーにしたそうです。チャイナエアーの追加料金は最安でした。
お医者さんではありますが、たまに機内で「お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんでしょうか?」というアナウンスがあっても、「名乗り出ることはしない」とのことでした。気持ちは解かります。「医者がエコノミーに乗るか!?」というのは置いといて、あれ、名乗り出れたらカッコいいですよね。航空会社からのご褒美もあるそうです。ビジネスクラスに空席があれば移動させてくれるそうです。
だから、ご主人に言ったのですよ。
「奥さんとエコノミーで参加して離れた席に座り、離陸直後に奥さんが『痛い、痛い』と苦しみだして、ご主人が『私は医者です』と名乗り出れば、一人はタダでビジネスに乗れるじゃないですか」、と。「私が付添っていたほうが良い」と言えば奥様も、ですね(*^^)v
「お客様の中に不動産屋さんはいらっしゃいませんか?」というのは有り得ませんので、医師という職業はとても羨ましいですね(笑)
このご主人、私には「(フリータイムの予定を)全然調べてないですよ」と仰ってましたが、バスで移動中、熱心にガイドブックを読んでおられて、後で見せてもらったらアンダーラインや書き込みがイッパイありました。ご主人のようなタイプは受験勉強中、友だちに「オレは全然勉強してないよ」と言って油断させていたクチでしょう。で、自分は医学部合格です(爆)
あ、バス、と言えば・・・、
例の素敵な3人組ご家族でない3人組、3日目にバスに乗り込む時、大きな声で「あ〜あ、今日も後ろの方しか空いてないわね〜」と言いながら乗り込んできました。「だったら早く来い!」です。49人乗りのバスで最前列4席は空けてあって、参加者は40名、一人参加者が2つの座席を使うことになると空席はありません。皆んな、「いつも前の方」にならないよう互いにローテーションして気を遣っていましたよ。無駄に歳をとりたくはないものです。
さて、このお医者さん、私に「昨日よく眠れた?眠れなければ睡眠薬もあるよ」と仰って、丁寧に使い方を書いて睡眠薬と精神安定剤を1錠ずつくださいました。それは、たぶん「旅の思い出」として一生とっておくことになると思います。お人柄が滲み出ています。
私が、「ご連絡先を教えて頂いて宜しいですか?」と伺うと、その紙に、住所氏名だけでなく、こう記してくれました。
「昨年友人から聞いた好きな言葉、『今日無為に過ごした一日は昨日死んだ人がどうしても生きたいと思った一日である』
お元気で・・・」
ハッとしました。私も肝に銘じたいと思っています。
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