2009年05月10日

「待っていた男性」の、その後

4月20日付けの記事「待っていた男性」の、その後(結果)です。

先日、改めて来店してくださって、こういう流れになりました。

裁判を起こしていて、裁判所の調停で「地主に対して新たに保証金として200万を支払う」ことで合意したものの、所謂「ケチが付いた」物件には住みたくない、ということで自分たちは住まず転売することにしたそうです。

私が、「200万支払ってでもその物件に住んだほうがいい」「売るなら、千葉の物件であれば地元の優良な業者に依頼したほうがいい」との理由で売却の依頼を受けなかったことで、「直ぐ売却できる」と言っている業者に依頼して、売れる目処は立っているとか・・・。

ただし、その業者は「正規の仲介料とは別に100万の手間賃を要求している」業者なので、私としてはあまりお薦めはできませんし、「直ぐにでも客が付く」という話も眉唾では、と思うのですが・・・。

それでも、自身の落札価格よりいくらか高く売れそう、ということでマイナスにはならないので依頼するようです。

で、改めて、「多摩地区で中古の一戸建てを探して欲しい」との依頼がありましたが、私は以下の理由で辞退しました。

一、しばらく、そう、半年くらいは冷却期間を置いたほうがいい
一、予算的にかなりキツイ(正直、碌な物件にしかならない)
一、中途半端な中古住宅を買えば後々の維持費が高くつく
一、その歳で不動産(中古住宅)を買わないほうがいい
一、老後のことを考えたら不動産でなく現金で持っているのが最善

わざわざピンポイントで千葉からお越しですし、「定年後、せめて家内を持家に住ませてやりたい」、と考えたとしても当然ですが、年齢的に住宅ローンが組めないので現金購入になります。伺うところでは、その男性の貯蓄のほとんどが住宅購入に消えていきます。

そのあたりは充分に説明したつもりですが、男性の意志は固く、直ぐにでも購入したい、とのことでした。もちろん、このまま賃貸だと「年老いて貸してくれる部屋があるのか」という不安もあるでしょうが見通しは明るいのです。近い将来、高齢者向けに賃貸市場は必ず整備されます。私の見込みでは3〜5年くらい、てトコでしょうか。

夫婦で共に手を携えて生きてきて、「最後は持家を」というお気持ちは痛いほど解かります。正直なところ、うちで紹介して決まれば購入予算からして60万くらいの手数料にはなりますから有り難いです。

ですが、気が進まないのです。綺麗事と言われようと、気が進まない仕事で利益を得たくありません。これがもし、半年後に訪ねてきて改めて依頼されたのならゴチャゴチャ言わずに受けるでしょうが。

これ、意見は申し上げましたが私の考え方を押し付けるつもりはありません。私は「こうしたほうがいいと思いますよ」と話しただけで、「こうしなさい」とは強要していません。決めるのはご本人ですし。

何年か後に、「あの人が言っていたのはこういうことだったのか」、と気付く時がくるでしょう。その時があればまたご相談に乗ります。


プライベートでもよくありますね。感情的にもつれて大きなトラブルになってしまうと何を言っても理解できないものですが、何年か経った時に、「あ、こういうことだったのか・・・」と気付いたりして。

ま、それでは遅いですし、気付かない人、気付こうとしない人、気付いても自説を曲げない人、いろいろいるでしょうけど・・・。

さて、誠実を絵に描いたようなこの男性と奥様、どうか幸せになって頂きたいもの、と心から思います。嫌味ではなく本当に、です。
posted by poohpapa at 07:23| Comment(2) | お客さん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

私も一時期無謀にも家を買いたくなったのですが、某ブログ(確かpoohpapaさんのリンクだったかな?)で金の無い若者が3、4千万のローンを平気で組むのはありえないって記事を読んですっかり醒めちゃいました。

高齢化は進むし売れ残りのマンションや建売がたくさんあるし、これからは超買い手市場になってくるだろうからあせる必要は無いですね。賃貸についても政府もそのうち高齢者向けの対策始めるでしょうしね。そうでないとホームレスだらけになるし・・・。

’待っていた男性’のお気持ちも良く解ります。男なら!って。でもそのお金の一部で豪華客船夫婦で世界一周とか普通の男が出来ない事をやってあげるのもありかなと。

持ち家の夫婦は五万と居ますが、世界一周したぜって夫婦はめったに居ないですからね〜

まっ要冷却ですね。
Posted by おやぢ at 2009年05月10日 16:08
おやぢさん、おはようございます

<<でもそのお金の一部で豪華客船夫婦で世界一周とか普通の男が出来ない事をやってあげるのもありかなと。

ヒエ〜っ!

これ、全く同感ですね。つまらない(予算的に程度の悪い)中古住宅を購入するくらいなら、そのほうが、どちらかが亡くなる時にもよほど「いい冥土の土産」になるものでしょう。いい思い出を胸に旅立てる、と思うのです。ま、私ならそうします。

もちろん人それぞれの価値観ですが、うちのも私と同じ考えです。

この男性は実によく勉強しています。私より知識があります。競売に時おりある失敗物件に最初に当たってしまったのが不幸でした。

これね、競売物件を専門に扱っている業者が10件落札して1件ハズレがあったならリスク分散できますが、素人が終の棲家を求めて手を出して失敗したなら悲劇です。なので、私は「素人が競売には手を出さないほうがいい」と思うのです。

潤沢な資金があって、なら話は別ですが。

私としても少し間を空けることで客観的に物事が見られるかな、と思ったのですが、その部分はその男性と感覚がズレていました。

本人が決めること、相手のあること、なので、仕方ありませんね。

そうそう、うちはノルンが健在なうちは一緒に旅行できませんが、将来ノルンが亡くなったら、お骨の一部をノルウェージャンの発祥の地ノルウェーの森に撒いてきてあげよう、と話しています。

それが、私たち夫婦の「冥土の土産」になります。

ま、ノルンより私のほうが先に逝きそうですけどね(*^^)v
Posted by poohpapa at 2009年05月11日 07:44
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